3次元CAD利用技術者試験とは?合格率・難易度・推奨ソフトなど徹底解説

3次元CAD利用技術者試験とは?合格率・難易度・推奨ソフトなど徹底解説

3次元CAD利用技術者試験は、3次元CADのスキル評価に特化した民間資格の一つ。3DCAD技術者の需要が高まる今、人気急上昇の注目資格です。国内最大規模の3次元CAD検定試験で、2級・凖1級・1級と自分のレベルに合わせて受験できるのも嬉しいポイント。ここでは基本情報や難易度や合格率、推奨CADソフトや過去問の勉強法など受験に役立つ情報を一挙紹介。日程や会場、当日の持ち物や合格発表までの流れもしっかりチェックしましょう!

目次

1.3次元CAD利用技術者試験とはどんな資格?

CADシステムを利用するうえでの技術を明確化し、一定水準の技術に達している者に対して評価を行う目的で実施されている「CAD利用技術者試験」。

試験は、2次元CAD・3次元CADの2部門に分けられ、このうちの3次元の部門の試験名称が「3次元CAD利用技術者試験」となります。

2003(平成15)年に創設されて以来、これまで累計応募者数は4万5,000人、そして累計合格者数は2万人にも及び、現在では国内最大規模の3次元CAD検定試験としての実績を誇っています。

国家資格ではありませんが、3D技術者の需要が高まる今、設計業界への就職を目指すなら取得する意味は非常に大きいと言えるでしょう。

部門 2次元 3次元
等級 2次元CAD1級 3次元CAD1級
2次元CAD2級 3次元CAD準1級
2次元CAD基礎 3次元CAD2級

2次元部門は建築・機械の2分野に分けられていますが、3次元はそれぞれの区別が一元化されています。

そして各部門は、目的の分野に特化しそれぞれ習熟度によって、2級・凖1級・1級という3つの等級に分けられています。

自分のスキルレベルに合った試験を無理なく選ぶことができるので、CAD初心者の方や未経験の方でも安心して目指すことができます。

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1-1.3次元CAD利用技術者試験の基本情報を総まとめ!

3次元CAD利用技術者試験は2級・準1級・1級の3段階にレベルが分けられています。

2級は筆記試験のみ、準1級・1級は実技試験のみとなっていますが、まず2級試験に合格できなければ、準1級・1級試験を受験することは不可とされています。

併願して受験することも可能ですが、2級が合格基準を満たしていなかった場合、準1級・1級の実技試験が合格基準を満たしていた場合でも、自ずと不合格になるので注意が必要です。

また、準1級と1級を同日受験日に受験することはできません。

受験内容の詳細については、以下の通りです。

1級 準1級 2級
資格名/称号 3次元CAD利用技術者試験1級 3次元CAD利用技術者試験準1級 3次元CAD利用技術者試験2級
受験資格 2級有資格者(併願受験も可) 特にありません
受験料 15,000円+消費税 10,000円+消費税 7,000円+消費税
※2級との併願受験:20,000円+消費税 ※2級との併願受験:15,000円+消費税
受験形態 実技試験 筆記試験
試験時間 120分 10:00~12:00/13:30~15:30 60分 11:00~12:00
※実技試験開始60分後から終了10分前まで解答等提出後に退出が可能です。
■10:00~12:00は「併願受験」では選択できません
 (2級試験時間が10:30~12:00のため)
試験方法 ■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツおよびアセンブリ) ■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツのみ) ■マークシート方式による多肢選択および真偽方式(60問)
■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。 ■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
試験内容(分野) ●CADリテラシー、形状認識能力 ●CADリテラシー、形状認識能力 ●3次元CADの概念
●アセンブリモデリング能力 ●2次元図面からのパーツモデリング能力 ●3次元CADの機能と実用的モデリング手法
●2次元図面からのパーツモデリング能力 ●3次元CADデータの管理と周辺知識
●3次元CADデータの活用
合格ライン 各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

試験時間は地域により、選択できる試験時間帯が異なります。詳しくは、申込画面上で各自確認するようにしましょう。

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1-2.3次元CAD利用技術者試験を取得するメリットとは?

3次元CAD利用技術者試験を取得するメリットは主に次の5つです。

  • 基本的な「モノ」に対する見方や考え方に対する知識が豊富になる
  • 3DCADの専門的な知識やスキルが格段にアップする
  • 自分の技術レベルを計るのに最適、また技術レベルの証明にもなる
  • 社内の資格評価制度でポイントがアップする
  • 3次元CADが主流となりつつある設計業界への就職に有利となる

このように、未経験者であっても資格試験にチャレンジすることで3DCADに関する基本的な知識を身に付けることができます。

実務経験者の場合は、現在のスキルレベルを計るのに最適な機会です。

そして業務においてこの資格を所持していることは、技術レベルの証明にもなるので、打ち合わせや企業訪問の際に先方企業に対して信頼や好印象を与えることができるでしょう。

現在設計業界は、3次元CADでの設計が主流になりつつあります。

これから同業界への転職や就職を目指している方の場合は、応募の際にアピールできるポイントとなるので書類選考の段階でも確実に有利となります。

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1-3.どんな人が受験対象者?合格者像は?合格後の進路は?

また、3次元CAD利用技術者試験は、3DCAD資格の中でも高い知名度を誇っていますが、どんな方におすすめの資格試験なのでしょうか。

主催元である一般社団法人 コンピュータ教育振興協会では、各等級資格の受験対象者や合格者像および合格後の進路について次のように定めています。

1-3-1.3次元CAD利用技術者試験 2級

  • 受験対象者
  • ・CADシステム(製造・機械系)を利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事する方
    ・3次元CADシステムの周辺業務に従事している方

  • 合格者像
  • ・準1級、1級へのステップアップとして
    ・3次元CADによる関連製品の管理、営業等を担当される方

  • 合格後の進路
  • 今後、準1級、1級を経て自動車、機械メーカーの設計者・設計補助もしくは、2級の知識をもって3次元CADの営業、管理等の関連業務

    出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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    1-3-2.3次元CAD利用技術者試験 準1級

    • 受験対象者
    • ・3次元CADシステム(製造・機械系)を利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方
      ・同業務に従事して間もない方

    • 合格者像
    • ・3次元CADを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得したい方
      ・3次元設計の補助業務やオペレーターを目指す方

    • 合格後の進路
    • 自動車、機械メーカーの設計補助、オペレーター

      出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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      1-3-3.3次元CAD利用技術者試験 1級

      • 受験対象者
      • ・3次元CADシステム(製造・機械系)を利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験を有する方

      • 合格者像
      • ・3次元CADシステムを操作できる方
        ・3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方

      • 合格後の進路
      • 自動車、機械メーカーの設計者もしくは設計補助

        出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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        2.合格率と難易度は?合格しやすいのは前期or後期?

        3次元CAD利用技術者試験は、3DCADオペレーターとしての技術や知識レベルを計るだけでなく、口頭で設計内容を伝えるやり取りや手描きの図面情報をいかに第三者に伝えられるかといった総合的な「コミュニケーション力」も審査に含まれます。

        準1級以上の資格保持者となれば、実務レベルにおいて十分なスキルを持った人材と判断されるため、試験内容の難易度も自ずと高くなっていますが、各等級の合格率と難易度はどれくらいなのでしょうか?

        試験は年2回実施されるうち、前期と後期ではどちらが合格しやすいのか?それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

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        2-1.3次元CAD利用技術者試験 2級の合格率と難易度

        こちらは3次元CAD利用技術者試験 2級の受験者数とその合格率を示したグラフです。

        そして直近5年間の集計データはこちらです。

        受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
        男性 女性 合計 男性 女性 合計
        2018年 後期 1376 312 1688 644 154 798 47.30%
        前期 961 222 1183 350 73 423 35.75%
        2017年 後期 1192 212 1404 656 134 790 56.30%
        前期 995 171 1166 567 99 666 57.11%
        2016年 後期 960 186 1146 391 94 485 42.32%
        前期 703 125 828 336 62 398 48.10%
        2015年 後期 879 155 1034 472 92 564 54.50%
        前期 776 138 914 496 96 592 64.80%
        2014年 後期 965 178 1143 569 111 680 59.50%
        前期 776 152 928 304 61 365 39.30%
        出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

        受験者数は後期だけを見ても、この5年間で400人以上増えているのに対し、合格者数はあまり変化がありません。

        そして合格率は後期が50%前後であるのに対し、前期にいたっては30%代まで落ち込むことも。

        また特に注目したいポイントは、女性の受験者数が急激に増加していることです。

        5年前と比較すると、なんと2倍近くまで受験者数が伸びています。一方女性の合格率は受験者数の約半数。

        このことからも2級であったとしても、女性にとってはいかにハードルが高い試験であるかが分かります。

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        2-2.3次元CAD利用技術者試験 準1級の合格率と難易度

        こちらは3次元CAD利用技術者試験 準1級の受験者数とその合格率を示したグラフです。

        そして直近5年間の集計データはこちらです。

        受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
        男性 女性 合計 男性 女性 合計
        2018年 後期 439 88 527 229 47 276 52.40%
        前期 344 76 420 148 29 177 42.14%
        2017年 後期 447 88 535 199 40 239 44.70%
        前期 264 53 317 117 29 146 46.05%
        2016年 後期 352 75 427 182 38 220 51.52%
        前期 234 31 265 85 11 96 36.20%
        2015年 後期 320 61 381 138 16 154 40.40%
        前期 220 42 262 110 17 127 48.50%
        2014年 後期 329 71 400 147 23 170 42.50%
        前期 227 47 274 105 18 123 44.90%
        出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

        受験者数は後期だけを見ると、この5年間で100人程度の増加に対し、合格者数も同様に100人程度増えています。

        そして合格率も前期も後期も50%前後のまま、5年の間でさほど大きな変化が見られません。

        女性の受験者数も前期のみ1.5倍に増えてはいますが、2級試験と比較しても変化の幅は穏やかです。

        合格率は2級同様、受験者数の約半数の50%程度。

        受験者数がまだまだ少ないことからも、3DCADを実際に扱える人がいかにまだ少ないかが分かります。

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        2-3.3次元CAD利用技術者試験 1級の合格率と難易度

        こちらは3次元CAD利用技術者試験 1級の受験者数とその合格率を示したグラフです。

        そして直近5年間の集計データはこちらです。

        受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
        男性 女性 合計 男性 女性 合計
        2018年 後期 267 50 317 66 11 77 24.30%
        前期 231 46 277 97 13 110 39.71%
        2017年 後期 255 36 291 71 7 78 26.80%
        前期 240 31 271 101 14 115 42.43%
        2016年 後期 256 43 299 113 16 129 43.14%
        前期 196 26 222 48 0 48 21.60%
        2015年 後期 241 34 275 45 6 51 18.54%
        前期 214 34 248 56 6 62 25.00%
        2014年 後期 248 49 297 51 5 56 18.90%
        前期 194 48 242 35 5 40 16.50%
        出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

        1級試験にいたっては、この5年間での受験者数がほとんど変化していません。

        そして合格率は前期も後期も10%代~40%代と、5年の間でかなり幅があります。

        問題傾向が毎年大きく変化していることもその理由の一つですが、その難しさがうかがい知れる結果に。

        また女性の受験者数も5年の間でそう変化がありませんが、女性の合格率は約2倍に増加しています。

        このことから以前に比べ、3DCADを扱えるようなパソコン技術や知識に明るい女性が近年増えているとも言えるでしょう。

        ただし合格率は、男性であっても20%程度である年が多く、直近5年でも全体的に低下傾向に。

        こうしたことから3Dの知識と技術を総合的に測る試験で1級資格を取得することが、いかに難関であるかが分かるでしょう。

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        2-4.受験するなら後期がおすすめ!合格するためのポイントとは?

        上記のグラフを見てみると、どの等級資格も後期試験の方が合格率か高くなっていることが分かりますね。

        その理由はいったいなぜでしょうか?

        3次元CAD利用技術者試験の問題は毎年1年サイクルで変わる傾向があります。

        それを知った上で後期試験を受験すれば、その年の前期に出題された試験を「過去問」として解くことができます。

        そうすればその年の問題傾向をしっかりと把握したうえで試験に挑むことができるため、後期受験の方が必然的に合格率も高くなるというわけです。

        こうした理由から3次元CAD利用技術者試験を受ける際には、特に急いで資格を取る必要がなければ、できるだけ後期試験を選択し受験をおすすめします。

        問題の出題方式については前期も後期も毎年変わらないため、数年間の過去問を遡って数多く問題を解いておけば万全です。

        しかし出題傾向に慣れたとしても、問題傾向は1年ごとに必ず変化します。

        したがってその年の前期試験の過去問を繰り返し解き、出題パターンをしっかりと掴んでから、後期試験に臨むことが合格するための最良ポイントと言えるでしょう。

        そして実技試験は、特にパートのモデリングを正確に解くことが大切です。

        アセンブリにあまり時間をかけすぎると、残り時間が少なくなりすべての問題を解き終えないうちに終了時間を迎えてしまう方が多いそう。

        少しでも合格率アップを狙うなら、マークシートはすべて埋めることが重要です。

        時間配分に十分な配慮をしながら、できる限り全回答を目指しましょう。

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        3.実技試験におすすめのCADソフトとは?

        準1級と1級の実技試験では、実際に3DCADを使って作図する問題が出題されます。

        その時に使用する3DCADソフトは、予め定められた条件を満たしていれば、受験者の責任においてどのソフトを使用してもOKとされています。

        ここからは、公式に定められている使用CADソフトの条件と推奨ソフトをチェックしていきましょう。

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        3-1.使用できるCADソフトの条件とは?

        以下2つの条件を満たしたうえで受験者当人がソフトを使用することに問題がない場合、受験者の責任においてどのCADソフトを使用しても可とされています。

        • 条件1:作成モデルにおいて、下記の数値測定が可能であること
        •      ・体積
               ・表面積
               ・重心
               ・2点間距離

          • 条件2:サンプル問題を解き、正解を導けること        

            また、特定数値において、異常値を計測しないこと

          • ※サンプル問題はこちらからダウンロードが可能です

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            3-2.公式に推奨されているCADソフトとは?

            3次元CAD利用技術者試験1級・準1級試験問題の事前検証を実施している推奨ソフト(バージョン)は下記の通りです。

            ・CADmeister
            ・CATIA V5
            ・Cimatron
            ・Fusion 360
            ・iCAD MX
            ・iCAD SX
            ・Inventor
            ・IRONCAD
            ・NX
            ・NX I-deas
            ・Creo Elements/Direct (旧CoCreate)
            ・Creo Parametric (旧Pro/ENGINEER WF)
            ・Shade3D Professional ver.18(ver.17は準1級のみ)
            ・SOLIDWORKS
            ・ThinkDesign
            ・Vectorworksシリーズ(バージョン2009以降/準1級のみ)
            ・図脳CAD3D

            ※アルファベット順


            なお、過去に使用されたソフトは次の通りです。

            ・AutoCAD(準1級のみ)
            ・Autodesk Mechanical Desktop(2009までは検証)
            ・CADCEUS
            ・Caelum XXen
            ・GeomagicDesign(旧AlibreDesign Xpress)
            ・I-DEAS
            ・Micro CADAM
            ・Solid Edge
            ・TOPsolid
            ・ZW3D スタンダード

            これらのCADソフトはCAD利用技術者試験センターでは検証を行ってはいませんが、受験者が自ら確認し過去の試験において実際に使用されたソフトの一覧です。

            実技試験で使用するソフト選びの参考にしてください。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            3-3.おすすめのCADは?学生版・無料体験版でも受験可能?

            公式に推奨されているCADの中で、最もおすすめしたいソフトは「Fusion 360」です。

            Fusion 360は、世界でトップシェアを誇るAUTOCAD(オートキャド)を開発するAutodesk(オートデスク)社からリリースされている3次元CADソフトです。

            3Dモデルを作成するのに必要なスカルプ機能や図面機能、レンダリングや解析(CAE)など、一通りの機能も兼ね備えています。

            そして基本機能をすべて無料で使うことができて、画面構成も分かりやすくソフトの操作も簡単。

            さらに非営利目的やスタートアップ企業の場合は1年間、学生や教育機能は3年間無料で使えるのも特筆すべきポイントです。

            但しクラウドベースで動くCADソフトなので、インターネットに繋がっていることが動作条件となります。もし試験会場にソフトを持ち込んで使用する場合は、ご自身でモバイルWIFIを用意するようにしましょう。

            また、CADソフトの機能が製品版と変わらないことが条件ではありますが、学生版や体験版を使って受験することも可能です。

            但し注意すべき点は、体験版はほとんどが30日~60日など利用できる期限が限られていることです。そのため練習をしているうちに使用期限が切れてしまい、試験前にうっかり使えなくなってしまう恐れも。

            そういった状況にならないよう、試験前に時間を取ってしっかり練習したい方は製品版を購入するか、Fusion 360のような無料で使えるCADソフトを検討するとよいでしょう。

            Fusion 360についての詳しくは、以下の記事をご参照ください。

            関連記事
            無料の高機能3DCAD!Fusion360とはどんなソフト?

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            4.申し込み・会場・持ち物・合格結果までの流れ

            3次元CAD利用技術者試験の開催は年2回です。

            ここからは試験の申し込み~合否結果までの流れを一通りご案内します。事前にしっかりと詳細を確認し、無理のないスケジュールで計画的に勉強しながら、余裕を持って試験当日を迎えられるようにしましょう。

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            4-1.3次元CAD利用技術者試験の試験日程は?

            2018年度の開催日程は以下の通りでした。

            2019年度のスケジュールはまだ公式発表されていませんが、毎年同様の時期に開催されますので受験計画の参考にしてください。

            2級 準1級/1級
            試 験 日 前期:2018年7月22日(日)
            後期:2018年12月9日(日)
            試験時間 11:00~12:00 10:00~12:00
            13:30~15:30
            受験資格 制限なし 2級合格者
            申込期間 前期:2018年5月9日(水)~6月7日(木)
            後期:2018年10月2日(火)~10月31日(水)
            合格発表 前期:2018年8月下旬
            後期:2019年1月下旬
            注意事項 準1級・2級もしくは1級・2級の併願受験が可能です。

            なお、試験開始時間より20分以上遅刻した場合は受験できませんので必ず時間は厳守しましょう。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            4-2.3次元CAD利用技術者試験の申し込み方法は?

            試験の申し込みはこちらのWEBページから行います。

            初めて受験される方は、左上の「新規ユーザー登録」よりマイページを作成してから、申し込み手続きを済ませましょう。

            また、受験に必要となる受験票は、所定の受験申込手続きを経て受験料の払込後、試験センターで入金が確認された後、検定日の10日ほど前よりマイページからダウンロードが可能になります。

            受験の際には、必ずこの受験票の提示が求められますので、内容を確認して、プリントアウトのうえ、証明写真を貼付けて試験当日持参しましょう。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            4-3.3次元CAD利用技術者試験の受験会場は?

            • 受験会場はWEBの申し込み画面上で各自選択します。
            • CAD利用技術者試験センターや試験会場へ、電話などで直接の問い合わせはできません。
            • 試験会場へのアクセス方法や所要時間などは、試験会場の住所をもとに事前にルートを調べておきましょう。
            • 原則として自家用車での来場はできないため注意しましょう。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            4-4.3次元CAD利用技術者試験の持ち物と注意事項とは?

              必ず持参するもの
            • 受験票(写真縦4cm×横3cmを貼付)
            • 筆記用具(鉛筆、シャープペンシル、消しゴム)
            •  ※筆記用具以外のもの(電卓、定規、法令集等)は使用できません。
               ※マーカー、色鉛筆は必ず持参する必要はありませんが持ち込みは可能です。

            受験方法によって確認が必要な持ち物(追加の持ち物、注意事項)
            持ち込み受験の場合はノートパソコンも一式持参しなくてはなりません。
            また、一般受験の場合、設定などを伴わないことを前提に下記のものが持込可能とされています。
            下記以外のものは、試験会場への持ち込みは原則禁止となりますので注意するようにしましょう。

            持込受験の場合 一般受験の場合
            必ず持参するもの ・CADソフトをインストールしたノート型パソコン なし
            ・ノートPC用ACアダプター
            ・マウス等のポインティングデバイス
            持込可能なもの ・トラックボール ・マウス等のポインティングデバイス
            ・マウスパッド(電卓機能付きは不可) ・トラックボール
            ・テンキーボード(電卓機能付きは不可) ・マウスパッド(電卓付きは不可)

            なお、注意事項は受験方法によってそれぞれ異なります。

              ●持込受験の場合
            • 持込受験の場合は、試験会場にてPCの電源が供給されます。
              試験開始前の注意事項にて説明がありますので必ずコンセント口を確認しましょう。
            • マシントラブルはいかなる理由でも受験者本人の責任となるため、再受験や受験料の返還はありません。
            • 試験会場のネットワーク環境は利用できません。
              ネットワーク環境が必要なCADソフトを使用する場合は、各自で環境を用意しましょう。
              なお、CADソフト使用以外でのインターネット利用が認められた場合は「失格」となりますのでご注意ください。
              ●一般受験の場合
            • 一般受験の場合、試験会場の所有する設備を使用しての受験となります。
              そのためPCスペック、マウスの種類、ソフトの追加機能の有無は、すべての試験会場で統一することができません。
            • 一般受験の場合、3次元CADシステムの設定変更は、試験開始前の説明後に設定時間を設けています。
              また設定は試験会場により異なり、またソフトが初期設定になっていない場合もあります。
              そのため、ご自身で「設定確認→変更→受験→変更前の状態に戻す」ことが必要です。

            3次元CADシステムの設定変更とは、単位の変更、コマンドの位置・表示設定などについてのことです。

            一般受験の場合は普段と異なるPC環境で試験を受けることになるので上記の内容をしっかり留意するようにしておきましょう。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            4-5.やむを得ず当日欠席する場合は?試験が中止の場合は?

            • 試験当日体調不良などにより欠席する場合、CAD利用技術者試験センターへの連絡は不要です。
            • 受験料は、いかなる理由にかかわらず返金、次回試験への充当も応じられません。
            • 地震、台風、水害などやむを得ない事情によって試験実施が不可能になった場合でも、再試験および返金等は行われません。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            4-6.3次元CAD利用技術者試験の合否結果は?

            • 合否判定通知書(PDF)は「マイページ」より確認することができます。
            • マイページで合否判定通知書が公開され次第、申し込み時のE-mailアドレス宛てに、合否判定通知書公開の案内が届きます。
            • 試験の採点基準、各問の配点基準および採点結果等については、一切問い合わせ不可とされています。
            • 提出された試験問題、解答データ、解答用紙等についても、確認や返還を希望することはできません。

            出典:3次元CAD利用技術者試験 – 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

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            5.3次元CAD利用技術者試験の勉強方法は?

            3次元CAD利用技術者試験の勉強方法は、独学で学ぶかスクールで学ぶかの2パターンです。

            準1級と1級については、2級有資格者のみに受験資格が与えられているため、まずは2級資格をクリアしなくてはなりません。そこで今回は2級の勉強法を中心に詳しく解説します。

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            5-1.過去問や公式ガイドブックを使って独学で学ぶ

            独学で学ぶなら、まず用意すべきテキストは公式ガイドブックです。

            問題傾向は毎年変わるので、必ず出版年が一番新しいテキストを購入し、試験対策に備えるようにしましょう。

            2018年度版CAD利用技術者試験3次元公式ガイドブック

            コンピュータ教育振興協会 (著)

            【内容紹介】
            CADと製図の基本技術を身につけよう。試験は公式ガイドブックに準拠して出題されます。2級試験と基礎試験のサンプル問題付き。

            【内容】
            コンピュータ教育振興協会が主催している「3次元CAD利用技術者試験」を受験する人のための公式ガイドブック(学習書)です。機械・製造系3次元CADを仕事で使いこなせるようになることを目指します。3次元CAD利用技術者試験には、3次元CADの技能の問題が出題される「1級」と「準1級」と、3次元CADの基本知識の筆記問題が出題される「2級」の3種類があります。平成29年度の1級・準1級の試験問題とその解答を掲載しています。

            出典:amazon

            公式テキストは全等級共通ですが、2級試験であれば、実技試験がないため筆記試験のみとなります。

            筆記試験において、最も大切なのは「ひたすら過去問を解く」ということです。しかし筆記試験は解くといっても、ほとんどが暗記です。

            したがって2次元2級も3次元2級も勉強方法のポイントは同じです。

            難易度は意外と低め!独学で学習する時のポイント3つ
            1.理解できない専門用語がないようにしておく
            2.過去問をひたすら繰り返して解く
            3.製図は試験に出題されやすい問題から押さえる

            効率よく過去問を解くコツや合格率を上げるための方法についても、以下の記事に詳しくありますので是非参考にしてください。

            短期集中で過去問を解くコツは?必ず合格できる2つのカギ
            1.問題と解き方のパターンをセットで覚える
            2.「なぜそうなるのか?」解答理由を常に意識する

            また準1級と1級については、CADソフトを操作できることが受験資格の前提です。

            CADの操作から独学で学ぶ場合は、CADソフトを入手し、ひたすら毎日繰り返し操作して練習するのみです。

            もしAutoCADを無料で独学する方法を知りたい場合は、以下の記事を参考にするとよいでしょう。

            関連記事
            AutoCADを無料で学ぶ方法とは?

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            5-2.最寄りのスクールに通学しながら学ぶ

            独学で学べば数千円のテキスト代以外はさほどお金はかかりません。しかし少し費用がかさんでも、確実なポイントを押さえて勉強したいという方は試験対策講座に通うのもおすすめです。

            こちらは3次元CAD利用技術者試験対策講座の一例です。

            3次元CAD利用技術者試験1級対策@Winスクール

            ・受講料:112,000円(税抜)
            ・入学金:18,000円(税抜)
            ・教材費:4,000円(税抜)
            ・学習時間:150分×8回(20時間)
            ・受講期限:2ヶ月

            2か月という短期間でしっかり学べるメリットはありますが、その分独学と比べるとかなりお金はかかります。

            しかしパソコンやCADソフトを持っていない人であれば、本体一式を揃えるよりは安価になると考えることもできます。

            また2次元CAD利用技術者試験であれば、通信・通学含めさまざまなスクールで直前講座を開催しているのですが、3次元試験に対応しているスクールは全国でも限られているようです。

            主催元の一般社団法人 コンピュータ教育振興協会でも、当試験の教育を実施しているスクールを公式発表しているのでご興味のある方はぜひご覧ください。

            ●3次元CAD協力企業教育機関の一覧はこちらです。
            ※掲載スクールは当試験の教育を実施している会場であり、試験会場とは一致しません。

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            6.まとめ

            3次元CAD利用技術者試験は、2次元CAD利用技術者試験と比べるとまだまだ保持者の少ない貴重な資格です。

            これからの設計業界は3次元CADを扱える人材とその知識を元に設計できるような人材が求められつつあります。

            同業界でも3次元CADを自在に扱える人材は少ないので、今この資格を取得しておくと就職・転職にはかなり有利になると言えるでしょう。

            2DCADの経験がなくても、3Dの分野に興味があるのならばゼロから3DCADオペレーターになることも十分に可能ですが、設計の基本は2次元です。

            もしあなたがまったくの初心者の方で、これからCADオペレーターを目指すなら2次元2級の資格から取得することをおすすめします。

            中には未経験からCADオペレーターを目指す方に向けて、一からCAD操作を教えながら就職までサポートしてくれるスクールもあります。

            そういった制度を利用しつつ、CADの勉強と並行して資格取得を目指しておけば希望する企業に就職できる確率も間違いなくアップします。

            2次元CADや3次元CADにはさまざまな種類があるので、以下の記事を参考にしながら資格選びを検討してみましょう。

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