ハンドメイド作家の収入は?売れない人の特徴&売れっ子になる方法

ハンドメイド作家の収入は?売れない人の特徴&売れっ子になる方法

「ハンドメイド作家の平均年収っていくらぐらいなの?」「月収いくら稼げば売れっ子作家と呼ばれるの?」趣味のハンドメイドを活かし、本業や副業として稼ぎたい方の多くはこんな疑問を抱くのではないでしょうか。売れっ子ハンドメイド作家として活動できる人はたった1%とも言われている中、本業で月収20万稼ぐにはどうしたらいいか?売れる人と売れない人の違いと特徴や、売れっ子作家になる方法について詳しく解説します。

1.ハンドメイド作家の平均年収ってどれくらい?

ハンドメイドを趣味としている方の中には、「オリジナル作品を販売して本業として収入を得たい」と考えている方も多いはず。では、ハンドメイド作家の平均年収はいったいどれくらいなのでしょうか?

ハンドメイド・マーケットプレイス出品者の平均月商は、このようになっています。 引用:ひと目でクリックしたくなる「売れる」ハンドメイド作家になる!「ハンドメイド・マーケットプレイス」ステップアップガイド/中野 和子 (著), 菅村 大全 (監修)

このグラフを見ると、月10万円稼ぐハンドメイド作家さんはなんと5%しかいないという結果に。

月商3万円未満の方が全体の84%を占めていることからも、ハンドメイド作家を本業として生計を立てることがいかに狭き門であるかが分かります。

またハンドメイド作家の平均収入については、現状明確な統計が出ていません。

なぜなら、この平均月商からも分かる通り確定申告をするほどの収入がない方が多い、もしくは一定の売上があったとしても事業届を出していない方が多いためです。

売れっ子作家と呼ばれるような人気作家さんであっても、毎月必ず一定した売上があるわけではありません。ましてやアマチュアの方であれば、収支がマイナスである場合も多いことでしょう。

この平均月商結果を見る限り、月5万円稼ぐことがいかに大変であるかが分かることからも、一般的なハンドメイド作家の平均収入はいかに少ないかということが見て取れるはずです。

もし月3~5万円の足しになるような副業とするのであれば、ちょっとしたお小遣い稼ぎと割り切って楽しめるかもしれません。

しかし、本業として成立する額の収入を得たいのであれば、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

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2.ハンドメイド作家が月収20万円を稼ぐには?

国税庁が毎年発表する「民間給与実態統計調査」によると、平成29年分民間給与実態統計調査女性の平均年収は287万円

給与に換算すると、約23.9万円が働く女性の平均月収ということになります。

ではハンドメイド作家の方が、月20万円稼ぐにはどのくらい作品を売ればいいのでしょうか?

まずハンドメイド作品を作るにあたって必ず必要となるのが資材費。売る側からすれば、なるべく安く仕入れて少しでも利益率に還元したいところですよね。

いくら良い作品を作りたいからと言って、採算を度外視した高額な材料を使うと売上が残りません。

さて、どうすれば適正な価格を付けることができるのか?一緒に試算してみることにしましょう。

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2-1.まずは原価を計算してみよう

ハンドメイド作品を販売するにあたって、まず考えなくてはならないのは「原価」です。

原価とは、「作品づくりにかかる費用が、1個当たりいくらになるかを割り出した金額」のこと。正確な原価を計算するためには、まず次の項目についてそれぞれの価格を割り出していかなければなりません。

  • 材料や道具にかかる資材費
  • 作品を作るときの人権費
  • 発送するための梱包費
はじめに、材料や道具などの「資材費」を算出していきます。

家具であれば木材代、衣服であれば布代がこれにあたります。

1つの作品で使いきれない木材や布地などは、「その材料でいくつの作品が作れるか?」を計算しましょう。釘やボタンなどの消耗品も1作品で使う分量を考え、資材単価をその分量数で割って計算します。

もし100円で購入したボタンで20個の作品が作れるのであれば、1作品あたりの資材費は5円となります。たかが5円かもしれませんが10個作ったら50円かかるので、決して安い金額ではありません。

5円を計上しないまま100個売れば500円もの損失となるので、たとえ少額であっても面倒がらずに必ず割り出しておきましょう。

また作品を作る際にかかる「人権費」もしっかり計上する必要があります。この場合の人件費とは、自分自身の労働単価であり、工賃ということになります。

もしあなたが自分の作品クオリティに対し1時間1,000円で働きたいのであれば、作品作りにかかる時間をおよそで考えその分を割り出します。たとえば1つの作品を作るのに1時間かかるのであれば、そのまま1,000円を原価に計上しましょう。

そして忘れてはならないのが、発送時にかかる「梱包費」です。

こだわりの世界観を持って売りたいのであれば、梱包資材にもそれなりの見栄えが必要です。緩衝材やサンクスカードなども必要であれば、資材単価に対し分量で割り出して計上しておきましょう。

あと意外とかかるのが、宛名印刷のインクです。手書きで済むなら問題はありませんが、少額の小物作品を何度も発送する場合はインクの代金も予め梱包費に計上しておくと、たくさん売れてもストレスになりにくいでしょう。

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2-2.つぎは販売価格を決定しよう

続いて、販売価格を決めていきましょう。

ハンドメイド通販サイト・minne(ミンネ)によると、一般的に、販売価格は原価の3~4倍が適性と言われています。

すなわち、販売価格を決定するための計算式は次のようになります。

販売価格 = 原価( 資材費 + 必要な諸経費 )× 3
これらを踏まえたうえで、先ほど算出した原価をもとに販売価格を決めてみましょう。
・資材費:150円
・人権費:1,000円
・梱包費:100円
—————————-
原価合計:1,250円
販売価格:3,750円
△販売手数料(10%):375円
売上金:3,375円
販売価格を原価の3倍に設定した場合、この作品を売るための販売価格は3,750円ということになります。

またハンドメイドマーケットで販売する場合、販売手数料が発生します。

仮に販売手数料を10%として販売価格から差し引いたところ、手物に残る売上金は1作品あたり3,375円となりました。

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2-3.結局いくらの単価で月何個売ればいいの?

ではこの販売価格で月20万円の収入を得るには、毎月いくつの作品を売ればいいのでしょうか?

この時注意しなくてはならないのが、販売価格ではなく手数料を引いた後の売上金の金額で計算する必要があります。よって、この場合の計算式は次のようになります。

200,000円(月収)÷ 3,375円(売上金)= 59.2個(1ヶ月に売る作品の数)
こうして見ると、ひと月あたり約60個は必ず売らなくてはならないことが分かります。

この作品の場合だと1作品作るのに1時間かかるわけですから、月60時間は作品作りに費やす時間を確保しなくてはなりません。

一方、一般事務の平均的な勤務時間は、1日実働7.5時間~8時間程度と言われています。

月の労働にすると150~160時間働いて月収が約20数万となるので、一見ハンドメイド作家のほうが好きな時間に効率良く稼げるように見えます。ですが、それはあくまで毎月コンスタントに売れた場合の話です。

実際のところすべてのハンドメイド作家さんが毎月見込んだ分が売れるとは限らないので、単純に稼ぎたいというだけなら、ハンドメイド1本で食べていくのは効率が良いとは言えません。

しかも予期せぬ体調不良で手を休めれば、その分収入も減ってしまいます。さらにボーナスも有給も手当もなし。こんなに頑張っても収入の見込みは確約されません。

もしあなたが「好きな時間に働いてハンドメイドでもお金を稼ぎたい」のであれば、時給額のお給料が確実に貰えるパートや派遣、また「安定した収入を得ながらハンドメイドも作りたい」のであれば社員として働き、ハンドメイドは副業で始めたほうが無難であると言えるでしょう。

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3.売れっ子作家と呼ばれる人たちの収入はいくら?

このように見ると、ハンドメイド作家として本業1本で食べていくことがいかに大変なことであるかが、よくお分かりいただけたかと思います。

しかし、中にはほんの一握りではありますが「売れっ子作家」と呼ばれている方たちもいるのも事実です。

では、月収いくら稼げば売れっ子作家と呼ばれるようになるのでしょうか?

さきほどの平均月商から見ても、月5万円も稼げればもはや売れっ子作家と言えるはずです。

では月10万以上稼ぐような一部の作家さんたちは、いったいどうやって収入を増やしているのでしょうか?その方法は主に次の3つです。

  • きちんと利益を出すような作品の値付けを行っている
  • 販売手数料をできるだけ抑え、顧客を囲い込んで販売している
  • ハンドメイド教室を開き講師として収入を得ている
フリマアプリやマーケットで活躍するほとんどのハンドメイド作家さんの場合、まず作品を売ることが目的となってしまい、具体的な利益を出すことについて無頓着な方が多い傾向にあるとのこと。

またハンドメイドメイドマーケットに出品すると、どこの販売サイトでもほとんどの場合販売手数料を差し引かれてしまいます。

しかし安定して収入を得ている作家さんは販売サイトを利用せず、インスタグラムやツイッターなどのSNSで直接販売している方も多く見受けられるようです。

また週に1回まとめて数十点を出品することで、多くの人の目に留まりやすくするなどの工夫を凝らし、ブログと連動させてフォロワー数を増やし販売している方も中にはいるのだとか。

メールアドレスなどの顧客情報も把握できれば定期的な宣伝もしやすくなるので、そういった点では個人ショップが手軽に開けるBASEを利用するのもおすすめです。

さらにプロのハンドメイド作家になると、自宅やレンタルスペースなどで教室を開き、作品の作り方を生徒さんに教えています。生徒さんのほとんどは女性なので、お友達を連れてきてくれればさらに生徒数が増え、収入もUPするというわけです。

もっとたくさんのハンドメイド作品を作ってより売り上げを伸ばすとなると、到底自分ひとりでは賄い切れません。

こうした場合は、制作を外注に依頼して自分は販売に徹して売り上げていく、という方法もあります。そして軌道に乗ってきた頃に、法人として起業し本業1本で生計を立てていくというプロフェッショナルな方も中にはいらっしゃるようです。

売れっ子作家を目指すのであれば、ただ「作った作品が売れればよし」と考えるのではなく、その先の利益が出るような施策を考える必要がありそうです。

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4.作品が売れる人と売れない人の違いとは?

売れっ子作家と呼ばれる人たちがごく一部であるとはいえ、せっかくハンドメイド作家を目指すのであれば、できるだけ多くの人に自分の作品を売っていきたいですよね。

では作品が売れる人と売れない人には、どのような違いがあるのでしょうか?

作品が売れる人 作品が売れない人
自分の世界観を売っている 一貫した世界観がない
方向性をコロコロ変えない 方向性をコロコロ変える
地道なことをコツコツ続けている 流行っているものを作って安売りする
人を大切にしスタンスがぶれない 人を大切にせず周りに流されやすい
人間としての魅力がある 人間としての魅力に欠ける
自分を良く知り自信を持っている 自分に自信を持てない
ファン(リピーター)がいる ファン(リピーター)がいない
素直で感謝を忘れない 傲慢な態度で感謝をしない
信頼があり謙虚である 信頼されていないのにプライドだけが高い
長い間売れ続けているハンドメイド作家さんに共通しているのはみな「自分の世界観を持っている」ということ。そうすると、その世界観に魅せられた人たちがファンとなりリピーター顧客となるので売上も安定するというわけです。

また売れっ子の作家さんたちは、みな地道にコツコツと作品を作り続けていらっしゃる方ばかりです。

売れない時期は誰しもが不安になったり、舵の切り方を変えたほうがいいのかと悩みがちです。ですがこうした売れっ子作家さんたちは、どんなときも周りに流されることなく一貫したスタンスを貫いています。

そのような姿勢は人間としての魅力にもつながるので「この人の作った作品を使ってみたい!」「この人のようになりたい!」という方たちがさらに増え、好循環を生み出しています。

そして長く売れている人は「この手の作品なら〇〇さん」と言われるくらい、その分野で極めている人ばかりです。

反対に売れない作家さんは、購入者に対して横柄でかつ思いやり欠けることからクレームに繋がり、最終的に人気も売り上げも低迷してしまう傾向にあるようです。

いくらあなたの作った作品に惹かれるお客様がいても、あなた自身が信頼されなければ次は買ってもらえません。

こうして見ると、作品が売れるも売れないも結局はあなたのスタンス次第ということ。それは副業であっても本業であっても同じです。

もし今「作品がなかなか売れない」「作家を目指すのはもう諦めようかな…」と悩んでいるのだとしたら、一旦手を休めてみましょう。

そして売れる作家さんのようなスタンスでいられるよう、まずは思考の切り替えをしてからリスタートしてみるのもひとつの方法かもしれません。

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5.売れっ子作家として今後活動していくためには?

独自の世界観をぶらさずに自分を貫いてきた姿勢は、作り手の作風に必ず表れます。

「売れっ子作家」と聞くと、日々表舞台に立って華やかに活動している姿をイメージしがちですが、じつのところは一つひとつ地道に活動した結果でしかありません。

しかし、ハンドメイド作家として活躍するには本来「作るセンス」が大切であるはずが、近年は「売っていくセンス」も重要になってきていることも事実です。

また売っていくセンスがあれば、作り手としてのセンスがそれほどのクオリティでなくても売れているのも現実です。

とはいえ、一番望ましいのは、売っていくセンスを身に付けながらハイクオリティの作品を生み出せるようになることです。

せっかくオリジナル作品を生み出すのなら、CAD(キャド)を使って型紙・図案・設計図をゼロから作ってみるのもおすすめです。

CADとは、パソコンで設計を行うための作図を支援するソフトのこと。

CADソフトを使うと、布小物や服の型紙や編み物の編み図、クロスステッチ刺繍の図案や家具の設計図も制作可能。手描きと違って正確な寸法で作図できるので、精度の高い作品も手軽に作ることができるようになります。

「CADってどう使えばいいの?」「簡単に学べるなら覚えてみたい!」と思われた方は、ぜひ無料のCADスクールで学んでみましょう。

未経験者の方にも分かりやすく基礎からレクチャーしてもらえるので、専門知識のない初めての方でも安心して通っていただけますよ。

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さらに業界に精通した専門家が就職支援までしっかりサポートしてくれるので、CADのスキルを身に付けながら副業でハンドメイド作家を目指すことも叶います。

ハンドメイド作品を気張らずに誰でも販売できるようになった今、これから本当に生き残れるのは「作るセンス」も「売っていくセンス」もあるハンドメイド作家のみ。

効率的に作品を売って利益を上げていくためには、販売スキルだけでなく、広告の打ち出し方や魅力的に見せるデザイン知識も必要です。

そのためにもまずは、作品の骨組みとなるパターンや設計図から創作できるよう、作り手としてのスキルを上げることからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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