【AutoCADの基本】コマンドのエイリアスとは?

【AutoCADの基本】コマンドのエイリアスとは?

エイリアスとは「通称・別名・あだ名」のことです。ここではエイリアスと呼ばれる機能について詳しく解説します。

1.エイリアスとは?

AutoCADにおいてのエイリアスとは一体なんのことでしょうか?エイリアスの目的や使い方、種類を順に見ていきましょう。

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1-1.何のために使うの?

AutoCADではリボンからコマンドを選択して作図する他に、キーボードでコマンドを入力する方法があります。その時、コマンドの正式名称を毎回入力するのは非常に大変です。そのためコマンドには正式名称の他に、コマンド名を短縮した「エイリアス」と呼ばれる短縮コマンドが存在します。

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1-2.どうやって使うの?

エイリアスはほぼすべてのコマンドに対応しています。そのほとんどが、コマンド正式名称のアルファベット頭文字か、上から2文字を取って付けられています。例えば、円のコマンドは「CIRCLE」ですが、エイリアスであれば「C」となり、Cを1文字入力すればAutoCADのシステムにコマンドとして認識され、作図することができるので「短縮コマンド」や「ショートカットキー」などとも呼ばれます。

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1-3.エイリアス一覧表

エイリアスとはどういうものか理解できましたか?それでは早速AutoCADの作図でよく使う、主なエイリアスを一覧で紹介します。★のついているものは実務でもよく使うものですが、すべて覚える必要はありません。最初は★★★のコマンドから優先的に覚えてみるとよいでしょう。

エイリアス 正式名称 日本語名 備考
★★ A ARC 円弧
AR ARRAY 配列複写
B BLOCK ブロック登録
BR BREAK 部分削除
CHA CHAMFER 面取り
★★★ C CIRCLE
★★★ CO,CP COPY 複写 ※CO、CPどちらでも可
ED DDEDIT 文字編集
D1 DIM1 寸法記入 ※LTのみ
★★★ DI DIST 距離測定
★★ DL DLINE 2重線 ※LTのみ
DIV DIVIDE 分割
DO DONUT ドーナツ
EL ELLIPSE 楕円
★★★ E ERASE 削除
★★★ X EXPLODE 分解
★★★ EX EXTEND 延長
★★★ F FILLET フィレット
G GROUP グループ
★★ H HATCHING ハッチング
★★★ L LINE 線分
LTS LTSCALE 線種尺度
★★ MA MATCHPROP プロパティコピー
ME MESURE メジャー
★★★ MI MIRROR 鏡像
★★★ M MOVE 移動
MT MTEXT マルチテキスト ※段落文字
N NEW 新規作成
★★★ O OFFSET オフセット
P PAN 画面移動
PE PEDIT ポリライン編集
PL PLINE ポリライン
PO POINT
POL POLYGON ポリゴン
PU PURGE 名前削除
★★★ REC RECTANG 長方形
R REDRAW 再描画
★★ RE REGEN 再作図
★★★ RO ROTATE 回転
SA SAVE ファイルを保存 ※名前を付けてファイルを保存はSAVEAS
★★ SC SCALE 尺度変更
SPL SPLINE スプライン
SPE SPLINEDIT スプライン編集
★★ S STRETCH ストレッチ
ST STYLE 文字スタイル管理
DT TEXT 文字記入 ※一行文字
★★★ TR TRIM トリム
★★★ U UNDO 元に戻す
W WBLOCK ブロック書き出し
XL XLINE 構築線
★★★ X EXPLODE 分解
Z ZOOM ズーム

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1-4.エイリアスを使うメリットとは?

もちろんリボンからコマンドを選択し作図する方法でも構いませんが、エイリアスを使用する方が確実に効率よく作図でき大変便利です。 ではエイリアスを使うとどのようなメリットが得られるのでしょうか?

  • リボンパネルは表示の設定が変更できるため、自分専用の画面に慣れてしまうと他のPCで作業ができなくなるが、エイリアスを覚えていればどのPCでも変わらずに作業ができる
  • AutoCADのバージョンアップに伴い、リボンやアイコン配置などの画面構成に変更があった場合でもエイリアスを覚えてさえいれば、新旧どのバージョンであっても対応することができる

実務では常に自分の設定したAutoCADで作業できるとは限りません。会社で設定が決められているなどの事情がある場合も、自分専用に変えることはできなくなってしまいます。またAutoCADはその時代のパソコンに合わせたバージョンアップを繰り返します。その際、インターフェイスが変更になることがありますが、リボンパネルで操作を覚えていると、画面の構成が変わってしまうと、コマンドの場所を改めて探す必要があり、一から覚えなおすため大変面倒になるという問題があります。そのため、会社の業務では多くの方がエイリアスを使います。エイリアスを使った作図に慣れていると、転職しコンピュータの環境が変わった場合にも、慌てることなくスムーズに対応できるでしょう。

2.まとめ

エイリアスはまだほかにもたくさんありますが、今回は主なものを紹介しました。ここで紹介したエイリアスはすべて覚える必要はありません。★の数が多いものは、最も基本的なものとなり初心者向なのでまず積極的に覚えて活用するとよいでしょう。上級者になると応用として自分だけのオリジナルエイリアスを定義しオードキャド上に反映させたり、カスタマイズすることもできるようになります。まずはAutoCADの操作に慣れながら、入門として基本的なエイリアスを少しづつ覚えていきましょう。

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