業種未経験でも取得できる!インテリアコーディネーター資格とは?

業種未経験でも取得できる!インテリアコーディネーター資格とは?

インテリア業界に就職・転職したいなら、まずはインテリアコーディネーターの資格取得がおすすめです。ここではインテリアコーディネーターのお仕事内容から資格取得まで徹底解説します。

目次

1. インテリアコーディネーターとは?

インテリアコーディネーター(IC)とは、クライアント(お客様)の要望にあわせた住環境をデザインし総合的にプロデュースするお仕事です。クライアントの「こんなイメージの空間にしたい!」というざっくりとした要望を、使い勝手やライフスタイルを考慮しながら実際の空間として形作るお手伝いをします。室内の壁紙や床材などのコーディネートや、家具やカーテン、照明器具などの提案まで、クライアントのイメージやスタイルに合わせ幅広く提案をしていきます。

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1-1. 具体的にはどんなお仕事?

インテリアコーディネーターのお仕事は多義に渡りますが、なかでも一番時間を費やすのは「打ち合わせ」です。それはインテリアコーディネーターは、依頼のあった顧客の要望をしっかりと把握し、予算や住環境の条件などの基本的な必要な情報をすべて引き出し、双方で完成イメージを共有する必要があるためです。そのため事前に「ヒアリング」と呼ばれる打ち合わせを何度も行い、図面や提案書としてプランニングや家具リスト、具体的にかかる費用の見積もりも作成します。また近くにショールームがある場合はクライアントと一緒に出向き、実物を見学しながら先方の相談に乗ったり、提案したいイメージを具体的に伝えたり、よりよい商品を選定するためのアドバイスも行います。
クライアントのイメージが固まってきたら、床材や壁紙、カーテンなどのインテリア商材の発注や家具の買い付けなどを行い、内装工事会社がその材料を使って施工します。その間、インテリアコーディネーターは工事や家具の搬入に立ち会うこともあります。すべての工程が終わった後、不具合がないかどうかの最終チェックを行うのもインテリアコーディネーターの仕事です。他にもリフォームの相談に応じたり、新築モデルハウスのデザインを提案したりすることもあります。

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2. インテリアコーディネーター資格試験とは?

未経験からインテリアコーディネーターとして活躍するためには、まずインテリアコーディネーター資格を取得すると就職・転職に大変有利です。資格を取得するためにはインテリアコーディネーター資格試験を受験する必要があります。

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2-1. どんな資格?

インテリアコーディネーター資格は社団法人インテリア産業協会が認定する民間資格で、毎年1万人以上が受験しています。有資格者は女性が約8割を占めており、20代~30代の女性に特に人気が高い資格です。インテリアコーディネーター資格を取得し登録を行うと「住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定するプロフェッショナル」としてインテリア産業協会から正式に認定されます。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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2-2. 主な就職先やキャリアプランは?

インテリアコーディネーター(IC)の資格取得後の主な就職先は、さまざまなインテリア関連商品(カーテン・壁素材・照明・家具・設備機器・インテリア小物等)のメーカーやショールーム、インテリアショップ、住宅メーカー、工務店、設計事務所、設備や建材などの内装施工業社などが主となります。インテリアコーディネーターは正社員の求人が多いですが、派遣社員やアルバイトとして経験を積んだあと、正社員となる方も多くいるため働き方は様々な業種です。また、就職し経験を積んだ後、フリーランスとして独立し、独自のセンスや人脈を活かして活躍している方も多数います。インテリアコーディネーターとして活躍する上で大切なことは「経験を積む」ことです。経験や実績、センスがものをいう業界なので、女性の多くはライフプランに左右されることなく、独立せずとも住宅関連企業内のインテリアコーディネーターとして長く働くことも十分可能です。

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2-3. こんな方におすすめ

空間のデザインに興味のある方、インテリア業界に就職や転職を考えている方、センスを活かしてクリエイティブなお仕事をしたい方、手に職を付けたい方などにも向いています。またインテリアコーディネーターは電話やメール、SNSなどを含め、対面の打ち合わせなどでもさまざまな人と接することが大変多いお仕事です。そのため人と関わることが好きな方や、コミュニケーション能力を活かしたお仕事をしたい方にもおすすめです。

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3. インテリアコーディネーター資格試験の受験科目は二段階方式

インテリアコーディネーター資格試験の受験科目は2段階に分かれています。最初に一次試験を通過した方のみ、次の二次試験を受験することができます。ここでは一次試験、二次試験それぞれの科目について詳しく解説します。

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3-1. 一次試験

一次試験は、平成25年度(第31回)までは、インテリア商品と販売の基礎知識・インテリア計画と技術の基礎知識の合計2科目で実施されてきましたが、平成26年度(第32回)より、その2科目が統合され、合計1科目の「学科試験」として実施されるように変更されました。また以前はインテリアコーディネーターにたるためには実務経験が最も重要視されていたため「受験資格は25歳以上」という年齢制限がありましたが、現在は年齢・性別・国籍を問わず、誰でも受験できるようになりました。

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3-1-1. 受験資格

年齢・性別・学歴・職業・経験は問いません。(但し、出題・解答は日本語のみ)

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-2. 受験できる地域

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
※最終的な試験地は、受験票をご確認ください。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-3. 受験方法について

学科のみ、マークシートによる択一式

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-4. 試験時間

160分(事前説明15分・試験時間160分)

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-5. 一次試験免除制度について

一次試験(学科)に合格した方は、次年度から3年間、受験申請時に一次試験の免除申請をする事ことで一次試験が免除され二次試験のみ受験できます。 但し、免除期間が過ぎた場合は一次試験(学科)からの受験となります。
免除申請には一次試験合格時に個別に通知されている「通知番号」が必要です。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-6. 試験審査の範囲と審査基準

インテリアコーディネーター資格試験の主催団体であるインテリア産業協会が定める試験審査の範囲と基準は次の通りです。

1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化や住宅・インテリア産業の発展の経過、その後のインテリア産業の進展とインテリアコーディネーターの職域の拡大等に関する基礎知識を有していること。

2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること
インテリアコーディネーターとしての役割、職能、必要な実務内容・手順および職域等に関する基礎知識を有していること。

3.インテリアの歴史に関すること
古代から現代に至る日本及び西洋のインテリアの歴史に関する基礎知識を有していること。

4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理)、生活場面の構成手法、リフォームの計画等に関する基礎知識を有していること。

5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
インテリアエレメント(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等)、各種品質表示、エクステリアエレメント等に関する基礎知識を有していること。

6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
建築の構造・構法、インテリア(床・壁・天井)の構法、造作と造作材、機能材料と工法、建具、仕上げ材と仕上げ等に関する基礎知識を有していること。

7.環境と設備に関すること
室内環境(熱、湿気、換気・通風、音、光)、住宅設備(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水回り設備機器)に関する基礎知識を有していること。

8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
建築等設計図書、二次元・三次元表現技法、CAD表現・レンダリング、プレゼンテーションに関する基礎知識を有していること。

9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
インテリアに関連する建築・住宅、省エネ・環境・リサイクル、高齢者・障害者配慮、品質・安全性等分野の法規制・規格・制度・表示に関する基礎知識を有していること。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-1-7. 持ち込める筆記・製図用具

  • 鉛筆またはシャープペンシル(BまたはHB)(万年筆・ボールペンは不可)
  • 消しゴム

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2. 二次試験

インテリアコーディネーター資格の二次試験を受験するためには一次試験を通過していることが条件です。二次試験の出題科目はプレゼンテーションと論文です。プレゼンテーション課題の内容は開催年度によって異なりますが、基本的には室内の平面図とパースもしくは立面図を作成します。室内をデザインするために、家具や建具などの基本的なモジュール寸法をしっかり把握しておくことが重要です。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-1. 受験資格

一次試験に合格していること(免除制度該当者のみ)。その他は問いません。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-2. 受験できる地域

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-3. 受験方法について

記述式のプレゼンテーション・論文

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-4. 試験時間

180分(事前説明15分・試験時間180分)

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-5. 試験審査の範囲と審査基準

  • プレゼンテーション
  • インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、これを理解・判断し、プレゼンテーションとして図面等で的確に表現できる能力を有していること。
  • 論文
  • インテリアコーディネーターとして、住まいのインテリアに関する与えられた課題について、これを理解・判断し、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-2-6. 持ち込める筆記・製図用具

  • 鉛筆またはシャープペンシル(万年筆・ボールペンは不可)
  • 消しゴム
  • 直定規(30㎝以内)
  • 三角スケール
  • 三角定規
  • コンパス
  • ヘキサスケール(直定規と三角スケールの機能のみを持つもの)
  • 型板(テンプレート)の円定規だけのもの(なお、一部に角度表示のあるものでも可)
  • 字消し板
  • 製図用ブラシ
  • 色鉛筆(12色以内、色の選択は自由)
  • ※軸(木や紙)に芯を通した色鉛筆に限る。全体が芯でできたもの等は不可
  • ミニ鉛筆削り(削りカスが散らからないように注意してください)

※上記以外の型板(テンプレート)や勾配定規等の使用はできません。
※受験票に記載する「試験当日の持ち物」等をご確認ください。
※当日、会場での筆記用具・製図用具の貸出は致しません。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-3. 資格取得後の注意事項

正式にインテリアコーディネーターとしての承認を受けるためには、資格取得後に主催団体であるインテリア産業協会に必ず登録をしなければなりません。登録には申請期間が定められており、登録をしてはじめて協会認定のインテリアコーディネーターとして、インテリアコーディネーター証が交付されます。この期間内に登録手続きを済ませなかった場合、せっかく勉強して取得したインテリアコーディネーター資格も、インテリアコーディネーター資格保持者として協会に登録する権利もすべて失効してしまいますので注意が必要です。また登録・更新をするためには以下の手数料が発生します。

  • 初年度から5年間の登録料:14,000円(税込)
  • 5年目および10年目の更新手数料:20,480円(更新登録・研修費、税込)
  • 5年目以上の更新手数料:14,000円(更新登録費、税込、研修免除)

資格放棄の申請があった場合は資格放棄となります。また、定められた期日までに手続きを完了されない場合は資格放棄と見なされインテリアコーディネーター資格は失効してしまいますのでご注意ください。また、資格取得後であっても、インテリアコーディネーターとしての信用を著しく傷つけるような行為等、適正な職務遂行に支障があると協会が認めた場合、インテリアコーディネーターの登録を抹消されることがあります。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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3-4. 商業施設士資格試験の優遇

インテリア産業協会では、インテリアコーディネーター資格を取得した方向けに、商業施設士の資格取得に対する優遇措置が行われています。インテリアコーディネーター有資格登録者は、商業施設士試験において、学科試験・選択問題の「生活と商業」が免除されます。申請時にインテリアコーディネーター登録証の写しを添付することで、この優遇を受けることができます。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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4. インテリアコーディネーター資格取得のための学習方法

インテリアコーディネーター資格試験は学科と実技から構成されていて、出題範囲もあらかじめ決められています。 基本的な学習方法は過去問題集をたくさん解いておくことですが、ここでは具体的な学習方法について解説します。

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4-1. 独学で学習する

一次試験を独学で学ぶコツは、できるだけたくさんの過去問や予想問題を解くことです。もちろんインテリアコーディネーターとしての基礎知識は必要なので、問題集のほかにメインのテキストも購入するようにしましょう。
全くの初心者の方が独学で公式ガイドブックから入るのは少しハードルが高いので、まずは入門編として「インテリアとはなにか?」ということを体系的に学べる本を選びましょう。

インテリアコーディネーターの一番わかりやすいインテリア製図入門

松浦 勝翼 (著)

インテリアコーディネーター資格試験対策から実践まで役立つ製図テキスト。

目次
1 インテリア製図とは
2 本書の内容
3 インテリア製図のための基礎知識
4 インテリア製図のための基礎技能
5 インテリア空間の表現
6 インテリア図面の描き方


出典:amazon

経験者の方や基礎知識が少しでもある方は、資格認定団体のインテリア産業協会発行のインテリアコーディネーターハンドブック(上・下巻)をまずそろえるとよいでしょう。

インテリアコーディネーターハンドブック 統合版 上・下

公益社団法人インテリア産業協会(著)

(上巻)
第1章 インテリアコーディネーターの誕生とその背景
第2章 インテリアコーディネーターの仕事
第3章 インテリアの歴史
第4章 インテリアコーディネーションの計画
第5章 インテリアエレメント・関連エレメント

(下巻)
第6章 インテリアの構造・構法と仕上げ
第7章 環境と設備
第8章 インテリアコーディネーションの表現
第9章 インテリア関連の法規、規格、制度


出典:上巻amazon・下巻amazon

メインテキストではインテリアコーディネーターとしての基礎知識を学ぶため、できれば新品購入をおすすめしますが、ある程度経年でしたら中古本の購入でも構いません。しかし過去問題集だけは近年の出題傾向を把握するために必ず最新のものをそろえるようにしましょう。

インテリアコーディネーター資格試験 年度別過去問題集2017年版

HIPS合格対策プロジェクト(編集)

1次試験最新4年分を年度別に収録。
1ページ1問の見やすいレイアウトです。
本試験形式で編集しているため、本番を想定した学習が可能です。コンパクトなので持ち運びにも便利です。

※Kindle版(Amazon電子書籍)の出版もあります。

出典:amazon

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4-2. スクールで学習する

スクールで学ぶ一番のメリットは、基礎からしっかりとポイントを絞って教えてもらえるということです。スクールの多くは受講曜日が決まっています。そのため計画的に勉強することができ、最近の出題傾向を教えてもらえたり、きめ細かな質問ができる環境があるため、受験まで安心して学習できるというメリットがあります。現役のインテリアコーディネーターを務める講師がいるスクールもあるので、実際のお仕事について生の声を聞くこともできます。ただし高額な受講料がかかってしまうため、転職や離職のタイミングを考慮しながら教育訓練給付制度が利用できるスクールを探したり、受験前に開催される直前対策講座を探して受講するのもおすすめです。

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4-3. 公式の通信講座で学習する

産業能率大学の「インテリアコーディネーター講座」はインテリアコーディネーター資格認定団体のインテリア産業協会が主催する唯一公式の通信講座です。受講者の受験計画にあわせて、学科のみの一次試験対策講座・実技試験対策講座・一次試験と二次試験をカバーした総合講座の3コースから選ぶことができます。総合講座であれば、受講期間は7か月(在籍期間は14か月まで可)で、受講料は46,440円(税込)。インテリアコーディネーターハンドブック 上・下を含む公式テキスト4冊とスタディ・ガイダンス 5冊も受講料に含まれており、添削も7回(そのうち5回はWeb提出もOK)も含まれていて、一次試験と二次試験の過去5年間の過去問題集で、しっかりと受験対策を行うことも可能です。二次試験の過去問題集には予想問題もついており、テキストはeText(電子書籍)での閲覧も可能です。また受講中わからないことがあれば、教材に付属の質問票のほか、オンライン学習支援サイトからも講師へ質問が可能です。受講できる期間も長いので、忙しい方もご自身のペースで受講できるメリットがあります。業界未経験の方は基礎からしっかり学べる総合講座がおすすめです。

参考:学校法人 産業能率大学 – インテリアコーディネーター講座

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5. 平成28年度(第34回) IC資格試験の合格率は? 試験結果と統計をまとめました

平成28年度(第34回)のインテリアコーディネーター資格試験は、一次試験を平成28年10月9日(日)に、二次試験を平成28年12月4日(日)にそれぞれ全国12地域で実施されました。インテリアコーディネーター資格認定団体であるインテリア産業協会が発表した統計は次の通りです。

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5-1. 一次・二次試験を通じた資格取得対象者に対する合格者数の推移

一次試験は、「学科」科目の試験を実施し、8328名が受験し、2560名が合格し、合格率は30.7%となりました。 また二次試験は、論文・プレゼンテーション科目について、今年度一次試験に合格し二次試験の合格を目指す受験者2274名と一次試験免除措置受験者1131名の合計3405名が受験し、2055名が合格しました。一次・二次試験を通じて資格取得を目指して受験をした8589名に対する合格率は23.9%となりました。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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5-2. 合格者の男女別年齢構成(前年比)と過去5年の合格者数の男女別推移

二次試験合格者の男女別割合は、女性が74.1%と、女性の比率の高い傾向が続いています。合格者を年齢別で見ると39歳以下が74.6%の割合で、若い世代が多数を占める傾向が続いています。最年少合格者は16歳、最年長合格者は69歳でした。また過去5年間の統計を見ても女性の受験者が圧倒的に多いことが分かります。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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5-3. 地域別・業種別の合格者数(前年比)

また同合格者の地域別割合は、関東甲信越地区が45.6%を占め、次いで関西地区の17.9%、中部地区13.2%の順で、大都市圏を含む3地区の合格者が全体の約80%近く占めています。 同様に業種別割合では、施工(新築、リフォーム、内装関連)が39%、デザイン、設計が13.4%と住宅関連業種が高い割合となっています。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6. あわせて取得したい“キッチンスペシャリスト資格“

インテリアコーディネーター資格とあわせて人気の資格が、キッチンスペシャリスト資格です。インテリアコーディネーターが室内全般のプロデュースに対し、キッチンスペシャリストはキッチン空間に特化したスペシャリストです。家の中でも重要なキッチン周りを中心にアドバイスや提案をできる資格なので、女性にも大変人気のある資格です。

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6-1. キッチンスペシャリストとは?

キッチンスペシャリスト(KS)は、生活者のニーズに合わせて、キッチン空間・機能・設計・施工の知識を活かし、快適で使いやすいキッチン空間を提案・アドバイスするスペシャリストです。キッチンスペシャリスト資格を取得し登録を行うと「キッチン空間に設置されている各種設備機器について、生活者の相談に応じ、多様化する生活者ニーズに対応できる者」としてインテリア産業協会から正式に認定されます。

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6-2. 試験内容

試験は学科と実技の2科目です。キッチンスペシャリスト資格試験に合格するためには、キッチン空間を構成する要素に関する設備機能や、水回りの仕様や設計上の知識、また、ガス・電気・水道等の防災対策や建築構造との取り合いについての法律や技術分野の幅広い知識も求められます。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-1. 受験資格

年齢・性別・学歴・職業・経験は問いません。(但し、出題・解答は日本語のみ)

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-2. 受験できる地域

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-3. 試験科目と試験時間

  • 学科試験:マークシートによる択一式(事前説明10分・試験時間120分)
  • 実技試験:記述式(事前説明10分・試験時間120分)

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-4. 免除制度について

学科試験または実技試験のどちらかに合格した場合は、次年度から3年間、 合格した試験が免除されます。今年度は、試験免除申請通知番号の上2ケタ26、27、28の方が対象となりま

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-5. 試験審査の範囲と審査基準

学科試験

  • 住居と食生活に関すること
  • 次の事項に関する基礎知識を有していること。
     1.家族と生活の変化(生活時間、家事、家計等)
     2.食生活とキッチン・調理(食品、調理技術等)
     3.住いの歴史と設備・環境
     4.キッチン・バスのタイプ、レイアウト、水廻り
     5.食関連法規

  • キッチン空間に関すること
  • 次の事項に関する基礎知識を有していること。
     1.キッチンのプランニング(レイアウト等)
     2.キッチンの人間工学(機能寸法、調理の動作空間等)
     3.キッチンの室内環境(採光・照明、換気、給排水、音等)
     4.キッチンのインテリア(仕上材、カラースキーム、インテリアスタイル等)
     5.環境・省エネ関連法規

  • キッチン機能に関すること
  • 次の事項に関する基礎知識を有していること。
     1.システムキッチンの構成材(規格、種類等)
     2.部品部材のハードウェア(キャビネット等)
     3.ビルトイン機器(冷凍冷蔵庫、食器洗い乾燥機、加熱調理機器等)
     4.電気・ガス・水道の基礎(電気設備・ガス設備等)
     5.設備関連法規・JIS・ISO・省エネ等

  • キッチン設計施工に関すること
  • 次の事項に関する基礎知識を有していること。
     1.キッチンと設計図書(設計図書、表現図法等)
     2.設計実務(設計条件、計画図面等)
     3.施工実務(施工条件、施工図面等)
     4.設計施工の実務(プレゼンテーション、設計施工等)
     5.建築関連法規

  • キッチン販売に関すること
  • 次の事項に関する基礎知識を有していること。
     1.マーケティング(市場、商品、企画、開発等)
     2.販売概論(販売計画、コミュニケーション活動等)
     3.販売実務(コンサルティング、見積、契約等)
     4.販売基礎(利益管理等)
     5.販売関連法規

実技試験

筆記(図面表現)方式によるキッチン空間の企画・提案に関すること。
平面図、展開図、立体表現等の図面表現等の筆記により、キッチン空間の企画・提案を行う能力を有していること。

出典:公益社団法人インテリア産業協会

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6-2-6. 持ち込める筆記・製図用具

学科試験

  • 鉛筆またはシャープペンシル(BまたはHB)(万年筆・ボールペンは不可)
  • 消しゴム
  • 実技試験

    鉛筆もしくはシャープペンシル及び消しゴムを使い、フリーハンドで作成することを原則とするが下記のものは使用を許可する。

    • 字消し板
    • 直定規
    • 電卓
    • ※受験票に記載する「試験当日の持ち物」等をご確認ください。
      ※当日、会場での筆記用具等の貸し出しは致しません。

      出典:公益社団法人インテリア産業協会

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      6-3. キッチンスペシャリストの働き方は?

      キッチンスペシャリストの主な就職先はキッチン空間を構成する製品の製造・販売・設計・施工業等の企業や、その小売店・販工店ですが、建築・インテリア・住宅設備業界などの様々な業種や、キッチンなどの水回りのリフォーム業でも活躍が可能です。またその分野の専門家として独立し、施工会社や建設会社と連携を取りながら個人やフリーランスで活躍する方もいます。

      出典:公益社団法人インテリア産業協会

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      6-4. 資格取得のための学習方法

      キッチンスペシャリスト資格試験は学科と実技から構成されていて、出題範囲もあらかじめ決められています。 基本的な学習方法はインテリアコーディネーター資格と同様に過去問題集をたくさん解いておくことですが、具体的な学習方法についても解説します。

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      6-4-1. 独学で学習する

      独学で学習するにはまず過去問題をたくさん解くことです。その理由は6-2-4. 免除制度についてにある通り、学科試験だけでも先に合格しておくと次年度から3年間、学科試験が免除されるためです。その3年間に作図の練習や試験対策に集中することができるので、特に業界未経験の受験希望者は、まずは学科をしっかり押さえておくとよいでしょう。作図の練習の基本は「トレース」です。トレースとは完成した図面見ながら、それと同じに描く作業のことです。何度も描けばスピードも上がり上達はしますが、ある程度のコツやセンスは必要なので、実技に関しては一度でも経験者や講師に添削してもらうことをおすすめします。

      キッチンスペシャリスト資格試験過去問題徹底研究2016-2017年版

      HIPS合格対策プロジェクト(編集)

      キッチンスペシャリスト資格試験唯一の過去問題集! 過去6年分(2010~2015年度試験)の学科試験から精選した重要問題と、 過去3年分(2013~2015年度試験)の実技試験問題を収録。
      学科試験は詳細な解答解説付きで、分野別に収録していますので、 効率よく学習することができます。
      実技試験は模範解答と、詳細な解説付きです。
      キッチンスペシャリスト過去問題集の決定版!!
      受験生のマストアイテムです!

      出典:amazon

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      6-4-2. 公式の通信講座で学習する

      産業能率大学の「キッチンスペシャリスト 通信講座」はキッチンスペシャリスト資格試験を主催する(公社)インテリア産業協会が唯一公式に開講している通信講座です。受講者の受験計画にあわせて、学科のみの講座・実技のみの講座・学科と実技の総合講座の3コースから選ぶことができます。総合講座であれば、受講期間は8か月(在籍期間は16か月まで可)で、受講料は38,880円(税込)。試験にポイントを絞った公式テキスト7冊と副教材2冊も受講料に含まれており、8回の添削も付いています。資格認定団体主催のため、内容も実際の試験に即しているので安心して受講できるのも特徴です。また受講中わからないことがあれば、オンラインの学習支援サイトから講師へ質問が可能です。 業界未経験の方は独学で学科を勉強した後、実技のみのコースを受講するのもよいでしょう。

      参考:学校法人 産業能率大学 – キッチンスペシャリスト 通信講座

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      7. 都道府県別のIC・KS資格登録者数

      インテリアコーディネーター資格認定団体であるインテリア産業協会が、2017年度に発表した都道府県別のIC(インテリアコーディネーター)・KS(キッチンスペシャリスト)登録者数は下表のとおりです。(2017年3月31日現在)

      ※統計には資格放棄者、資格未更新者は含まれておりません。

      東京都の登録者数が全国1位で、インテリアコーディネーターにおいて都内在住女性登録者数は、2位の神奈川県在住女性登録者数の2倍近くになっており最多登録数となっています。全国的に見ても男性に比べ女性の登録者数が圧倒的に多く、関東以外でも大阪・福岡・愛知・北海道などの大都市圏に集中していることがわかります。インテリアコーディネーター資格を活かした企業の求人や、こだわりをもったデザイン性の高い空間をインテリアコーディネーターに依頼するクライアントが都市部に多いということもその理由に挙げられます。

      出典:公益社団法人インテリア産業協会

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      8. まとめ

      インテリアコーディネーター資格試験は、他の資格試験と大きく違うところは丸暗記だけでは合格は難しいという点です。一次試験は暗記と反復でクリアできたとしても、二次試験ともなると実技試験で紙と鉛筆を使って平面や立体的な室内パースもデッサンする必要があります。そのため、普段からまわりの空間を実際にメジャーで計測し、三角スケールを使って図面化する訓練や、パース絵として空間をスケッチする練習も行うとは非常に効果的です。こうした練習を積み重ねることで、慣れてくると家具や建具や様々な設備を見ただけで、だいたいの寸法が分かるようになってくるので、楽に作図やスケッチができるようになるはずです。

      インテリアやカラーコーディネートなどのデザインは常にトレンドが変わるので、インテリアコーディネーターには基本的な設計知識だけでなく、時代の流れや常に新しい情報をキャッチできる高感度なアンテナも必要です。

      インテリアコーディネーターの資格は、取得しないと仕事ができないというものではありませんが、資格としての肩書があることで、クライアントに安心感を与え、就職や転職にも有利になります。また資格をとることで、主催協会からの常に最新のインテリア情報が入手できるので、資格取得のメリットは大きいといえます。特に新しいものが好きな女性はインテリアコーディネーター資格を楽しみながら勉強できるはずです。女性はライフイベントが多いため、どんなライフステージにおいても安定して仕事ができるよう手に職を付けておくという意味でもおすすめの資格です。

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