ワークライフバランスを実現できる仕事|転職希望の女性におすすめ

ワークライフバランスを実現できる仕事|転職希望の女性におすすめ

ワークライフバランスとは私生活と仕事の相乗効果を高める取り組みのことで、簡単に言うと「仕事の充実」と「私生活の充実」がイコールでどちらにもプラスになること。 現在日本に住む女性の多くは、妊娠、出産、育児、家事などの関係で、ワークライフバランスの満足度が低いことが分かっています。

まずワークライフバランスとは何か、実践するにはどのようなキャリアプランを考えるべきか、最後に実践しやすい職種は何かなどを解説します。

1. 「ワークライフバランス」とはどんな意味?

ワークライフバランスとは直訳すると「仕事と生活の調和」。
簡単に言うと「私生活の充実により仕事がうまく進む=仕事がうまく進むと私生活も充実し楽しい」ということです。

ここで誤解のないように説明すると、私生活に多くの時間を費やし充実した日々を過ごすために仕事をセーブすることではなく、 あくまで私生活と仕事の相乗効果を高め、人生の生きがい・喜びを倍増することです。

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2. ワークライフバランスの満足度

2006年にインターナショナル・リサーチ・インスティチューツ(iris)が、世界24カ国の18歳以上の職業を持つ男女約1万4千人を対象に ワークライフバランスに関する世界意識を調査しました。

引用元:ITmedia エンタープライズ

その結果、ワークライフバランスに全く満足していない1位の国は「日本」だったのです。

日本でのワークライフバランスの満足度は低いことが分かった翌年の2007年12月に日本の政府(内閣府)は、「仕事(ワーク)と生活(ライフ)の調和(バランス)憲章」「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を 策定し、制度的枠組みの構築や環境整備などの促進・支援策に積極的に取り組むと表明されました。

政府は、理想のワークライフバランスがとれた働き方としていくつか目標を挙げています。

1.フリーター数を約178万人から124万人に減らす
2.週労働時間60時間以上の雇用者の割合を50%減らす
3.年次有給休暇取得率を47.4%から70%以上に増やす
4.第1子出産前後の女性の継続就業率を38.0%から55%に上げる
5.男性の育休取得率を1.23%から13%に上げる

現在、日本企業ではワークライフバランス活動を取り組み満足度が上がっている企業もあります。
例えば…

  • 女性(妻)だけでなく男性(夫)も妊娠活動・子育てや介護に参加を支援
  • 産休や育休制度が確立し、復職時には希望の働き方または配属先を考慮する
  • 就業時間(長時間就業)=高評価でなく、仕事の内容レベル・質で評価
  • 在宅ワーク・リモートワークの確立
これらにより無駄な時間の削除やモチベーション&スキルアップへと繋がってると結果が出ていますが、 満足度が大幅に上がっているとは言えない状況です。

今ではワーク・ライフ・バランス推進のための国民運動の一環で「カエル!ジャパン」キャンペーン」などを立ち上げ、 満足度を上げていくように活動をしています。
内閣府ホームページ

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3. 充実したワークライフバランスを実現するには?

充実したワークライフバランスを実現するには、ワークライフバランスの取り組みを重視している企業に勤務することが一番の早道ですよね。

まずアピールできる武器として専門スキルを持ちスペシャリストになることで、自分で企業を選べる人材になることがで重要ではないでしょうか。

(職種にもよりますが)専門的なスペシャリストになると...

  • 仕事、プライベートの時間のバランスがとれるように自ら仕事量が調節できる
  • 仕事をしっかりと完遂したうえで、自分の趣味の時間や家族との時間を持てる
  • ライフステージ(出産、育児など)の変化に対応でき、仕事と私生活の質や量を設定できる
  • 生涯働く環境が保てる
  • 社会貢献や自己実現ができ、かつプライベートな時間を充実できる余裕のある勤務時間
  • 仕事内容に伴う会社からの評価と給料がある

では、どのような職種が良いのか解説します。

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4. ワークライフバランスを実現できる仕事とは?

ワークライフバランスを実現できる仕事として、 残業時間や年間休日の日数の面で「エンジニア」や「事務」職が実現できると言われています。
エンジニアとは「CAD」「SE」など、事務とは「貿易事務」などが挙げられます。

この他には最近増えてきている「リモートワーク・テレワーク・在宅ワーク」が可能な仕事です。
例えば「プログラマー」「インテリアコーディネーター」などがあります。

これらの職種について簡単に解説します。

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4-1. エンジニアの「CADオペレーター」「社内SE」

CADオペレーター

「CAD(キャド)オペレーター」とは、パソコンでCADソフトを使用して設計や製図などを行う仕事で、建築・土木・機械・アパレル・インテリアなど活躍できる分野は幅広くあります。

ワークライフバランスにお勧めする理由は、特に図面作成には期限が設けられていますので自身で調整しながら仕事が出来ることと、 パソコンとCADソフトやインターネット環境があれば在宅での仕事も可能で副業としても活躍できることです。

【参考記事】
CAD オペレーターとは/ 仕事内容・資格取得・給与や年収について
※卒業後の就業支援制度が整っており、学習・就職支援の費用が無料で提供されていることもあるCADスクールがあります。
【詳しくはこちらをご覧ください】無料の就職支援CAD講座「lulucadカレッジ」

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社内SE

「社内SE(システムエンジニア)」とは自社のシステム・インフラの構築と管理を行う仕事で、主に基幹システムやサーバーの運用保守、社内ネットワークの管理など幅広い業務があります。

ワークライフバランスにお勧めする理由は、社内SEはの社内ITシステムに関するマルチプレイヤーですので企業にとって必要不可欠な職種だからです。
企業によって社内SEの仕事内容は異なりますが、社内システムの環境に精通すればルーチン作業も多くなりスケジュ―ルがたてやすくなると思います。

【参考記事】
社内SEとは?仕事内容から必要なスキル、転職活動での志望動機、資格まで解説

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4-2. 事務の「貿易事務」

「貿易事務」とは貿易書類(輸出・輸入に関連する書類)を作成・申請・手続きなどを行う仕事で、輸出・輸入の貿易に関わる企業では重要なポジションです。

ワークライフバランスにお勧めする理由は、英文書類の理解と作成ができるだけでなく実務の正確さと高いコミュニケーション能力が問われる職種のため、高い経験値が身に付きます。
そのため転職時に「英語を活かす」「事務を活かす」「コミュニケーション能力を活かす」など経験を活かす仕事の幅広がるからです。

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4-3. リモートワーク・テレワーク・在宅ワーク

リモートワーク・テレワーク・在宅ワークとは、全て「働く時間や場所に縛られずに仕事をするワークスタイル」のことです。

リモートワーク
IT・Webなどの業界でエンジニアやデザイナーとして仕事をしている方を指していて、ITツールやインターネットを使い自宅やカフェ、時にはオフィスなどで自由に仕事をするワークスタイル。

テレワーク
基本的にリモートワークと同じワークスタイルですが、企業がリモートワークの制度を取り入れると国から助成金が出ることがあり、 その助成金の名前が「職場意識改善助成金(テレワークコース)」のため、このように呼ばれています。

在宅ワーク
働く時間や場所に縛られずに仕事をすることはリモートワークとテレワークと同じですが、最近では「内職」的な意味合いで使用されていることが多いです。

このワークスタイルが可能な職種である「プログラマー」「インテリアコーディネーター」について解説します。

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4-3-1. プログラマー

プログラマーとはプログラミング言語を用いてシステム開発を行う仕事のことで、SE(システムエンジニア)が設計したシステムが正常に作動するようにプログラムを構築します。

ワークライフバランスにお勧めする理由は、Web・アプリ・ゲームなどさまざまな種類のプログラマーが存在してますが、現在プログラマー不足が深刻です。 近い将来リモートワークで働くプログラマーが多くなり、重要なポジションとなることが予想されるからです。

【参考記事】<<
>> ・【社会人向け】初心者からエンジニアへ!おすすめプログラミングスクールを調査しました

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4-3-2. インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターとはインテリアに関する幅広い知識を持ち、インテリアの商品アドバイスや室内空間を総合的に計画する仕事です。

ワークライフバランスにお勧めする理由は、「リノベーション」「リフォーム」が現在注目を集めているためインテリアコーディネーターが求められています。 インテリアコーディネーターはまずお客様のニーズを伺い、提案を繰り返しますのでリモートワークにピッタリの仕事だと言えます。

【参考記事】
憧れのインテリア業界で働きたい!家具・インテリア業界の売上最新ランキングから役立つ資格まで徹底解説

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5. まとめ

いかがでしたか? 多くの社会人にとって28~30代前半というのは一般的には転職活動に適した時期ですが、女性の場合は結婚・出産・育児などのライフイベントがあることから企業側は採用することに一定のリスクがあります。

スキルと経験を持つ高度な技術者「スペシャリスト」「ハイスキルワーカー」となれば、自分の希望に合った企業に就職できるでしょう。 今後は、リモートワーク環境の改善によるクラウドソーシングが増加すると予見出来ます。
どのような環境でも対応できるような技術を取得し、 ワークライフバランスを実践していきましょう。

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