年収500万円以上の女性像を知りたい!職業・生活・共通する特徴とは?

年収500万円以上の女性像を知りたい!職業・生活・共通する特徴とは?

日本のビジネスパーソンのうち年収500万円の人は約9%です。平均年収の男女差は約2倍と言われていますが、この少数の割合の中にはもちろん女性も含まれています。2017年の女性の平均年収は380万円なので年収500万円以上の女性というのは日本でもかなりレアな存在ですが、現実にはどれくらいの人数がいるのでしょうか?そんな年収500万越えのキャリアを持つ女性とは、実際にどんな職業に就いて、どんな家に住んで、いくらの手取りでどんな生活をしているのか、具体的な女性像に迫ってみましょう。

1.年収500万円以上稼ぐ女性の人物像とは?

日本でも数少ない年収500万円以上の女性たち。女性が年収500万円以上稼げる職業にはどんな仕事があるのでしょうか?年収500万円以上稼ぐ女性たちの毎月の手取り額や家賃など、彼女たちの生活スタイルを探ってみましょう。

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1-1.どんな職業の人が多いの?

女性が年収500万円以上稼げる職業とは一体どんな仕事なのでしょうか。

1-1-1.弁護士

女性弁護士の平均年収は766万円です。

男性弁護士の平均年収は1,159万円なので、男女を比較すると平均年収に約400万円近い差がありますが女性の年収ではトップクラスの職業です。しかし弁護士の平均年収は毎年かなりばらつきがあり、低い年では年収約600万程度、高い年になると年収約1100万程度になると言われています。また弁護士企業や法人で勤めている場合は給与として支給されるため安定した年収となりますが、弁護や相談を成功させて初めて報酬になるため、成功率が高い人ほど年収も高くなるようです。

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1-1-2.投資銀行業務

投資銀行業務に就く女性の平均年収は672万円です。

日本の投資銀行とはいわゆる証券会社のことです。しかし証券会社が必ずしも投資銀行の業務をしているわけではないので、証券会社のうち大企業や機関投資家、公共機関などの顧客を相手にした大口の業務を行っている会社が投資銀行であると言えます。そのため大多数の中小証券会社は投資銀行ではなく、外資系証券や日系証券と言われる企業がそれにあたります。投資銀行業務は労働時間が長くハードワークであることでも知られていますが、男女ともに金融系専門職の中でも常にトップの年収です。

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1-1-3.戦略・経営コンサルタント

戦略・経営コンサルタントとして働く女性の平均年収は588万円です。

経営コンサルタントとは、企業や団体などから依頼を受け、問題点を調査や分析し原因を追究することで、解決策を見出すことが主な仕事です。勤務先は主にコンサルティング会社で、経営戦略や財務・会計について、生産効率や組織・人事、営業・マーケティングなど、仕事内容はさまざまです。経験や知識が問われる仕事ですが、各種専門スキルや経験に加えて、情報収集のノウハウや分析力、報告書を的確に作成する力、クライアントを説得する力なども求められるため、論理的思考やコミュニケーション能力などが必要とされます。

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1-1-4.営業職/CRO・SMO・CSO

CRO・SMO・CSO の営業職で働く女性の平均年収は579万円です。

CROとは医薬品開発受託機関、SMOとは治験施設支援機関のことです。どちらも治験を支援する組織には違いありませんが、CROは、医薬品メーカーから依頼を受け、医薬品メーカーの立場で業務を行うのに対し、SMOは医療機関から依頼を受け、医療機関において業務を行います。またCSOとは医薬品販売業務受託機関のことで、製薬会社にMR(医薬情報担当者)を派遣したり、医薬品の営業・マーケティング活動のアウトソーシングサービスを提供する業務を行います。近年メディカル業界では、女性の活躍が目覚ましく外資系企業を中心に女性管理職の登用推進を推進する企業が増えていると言われています。

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1-1-5.公認会計士

会計専門職である公認会計士として働く女性の平均年収は571万円です。

公認会計士とは、企業が作成した決算書が正確であるかどうかを第三者の立場から評価を行う監査業務が主な仕事です。内容に誤りがないか会計士が厳しくチェックすることで、決算書の内容を元に投資家が安心して投資活動を行うことができるため、いわば株式市場を支える裏方の仕事と言えます。他にも経営についてのアドバイス、税務業務なども行い、最近では海外で仕事をするケースも増えてきています。また公認会計士は、監査業務という仕事が独占業務であるため報酬も高く、初任給は年収約480万円、残業代を合わせると多い方では600万円にも及び、公認会計士全体の平均年収は約800万円と言われています。

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1-1-6.IT系技術職

IT系技術職として働く女性の平均年収は、いずれも500万円以上です。

2017年度の職種別平均年収調査では、IT系プロジェクトマネジャーは562万円、ITコンサルタントは517万円、IT戦略・システム企画は505万円とすべて500万円を超える年収となっています。IT業界の仕事といっても幅が広く、いろいろな種類があります。中でもプログラマー、システム開発の平均年収は30代前半でも525万円、情報処理サービスの平均年収は600万円と、比較的年収水準が高い職種が多いのが特徴です。誰もが知るYahoo!JAPANを運営するヤフーの場合、社員の平均年収は714万円、25歳~29歳で既に年収527万円なので、若いうちから高年収を期待できることがわかります。IT職の年収は企業の規模、職種により大きく異なりますが、一般的には経験を積み、スキルが上がるほど年収が高くなる傾向があるようです。

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1-2.実際の手取りはいくらなの?

年収500万円以上稼ぐ女性の手取りは実際にどれくらいなのでしょうか?

年収500万円の手取りは、ボーナスが支給される場合とされない場合で、次のように異なります。

  • ボーナス2ヶ月分・年2回支給される場合
  • 手取り給与:500万円÷16ヶ月×80%=25.0万円/月

  • ボーナス2ヶ月分・年1回支給される場合
  • 手取り給与:500万円÷14ヶ月×80%=28.6万円/月

  • ボーナスが支給されない場合
  • 手取り給与:500万円÷12ヶ月×80%=33.3万円/月

同じ年収であっても、ボーナスが2ヶ月分で年2回支給の条件だと、月の手取りは約25万円で、ボーナスが支給されない場合は、約33万3000円です。

さらに毎月の給料からは税金や社会保険などが引かれます。税金には所得税と住民税の2種類があり、所得税は年収に応じて税率が変動し、住民税は住んでいる地域によって税率が異なります。

そのため税金や保険などを引いた最終的な毎月の手取り額は、だいたい年収を12で割った80%程度となりますが、結婚して扶養家族がいる場合は、課税所得から一定金額を控除されるため、独身者に比べて税金を納める額が低くなります。

これは独身者と既婚者がそれぞれ年収500万円稼いだ場合の税金と社会保険料の一例です。

独身者の場合 扶養家族がいる場合
年収 500万円
所得税 14万2300円 6万7300円
住民税 24万4300円 15万800円
社会保険料 71万253円 75万408円
税金と社会保険料の合計 109万6853円 96万8508円
手取り金額 390万3147円 403万1492円

住んでいる地域により住民税の税率は異なり、控除額も家族構成や収入額によって変動するため必ずしもこの通りになるわけではありません。

しかし独身者であっても既婚者であっても、500万円の年収から引かれる金額はどちらもおよそ100万円程度となるので、いずれにしても年収500万円以上稼ぐ女性の実際の手取りは「約400万円」で、平均月収に換算すると「約33万円」ということになります。

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1-3.どんな部屋に住んでいるの?

女性が年収500万円以上稼ぐと一体どんな部屋に住めるのでしょうか。

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1-3-1.家賃の目安は10万円~

これは毎月の家賃の目安を、年収500万円前後の年収別にまとめた表です。

年収 家賃目安
400万円 80,000円
450万円 92,000円
500万円 100,000円
550万円 105,000円
600万円 120,000円

一般的に1年間でかかる家賃の合計は、年収の25%未満が適切と言われています。

そのため年収500万円の場合、家賃10万円でもゆとりを持った生活ができますが、単身者の場合、家賃を9万円未満に収めれば楽に貯金もできるので、余裕のある生活を送ることができます。また家賃をもう少し落とすことを考えれば、駐車場を借りて車を所有することも可能です。

また「勤務地の近くに住みたい」というように、利便性の高さを優先させる場合、年収が500万円もあれば、家賃が15万円以上する都心のタワーマンションに住むことも可能です。しかし毎月の家賃負担が大きくなるので、その分他で節約することを考える必要があるでしょう。いずれにしても年収500万円以上の女性は、固定費以外に毎月10万円前後を家賃として使えるので、豊富な選択肢の中から希望通りの物件を選ぶことが可能です。

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1-3-2.間取りは1K~3LDK

東京23区で家賃10万円の物件を探すと、東京駅や品川駅などのターミナル駅や、渋谷や新宿などの都心部の物件では1Kやワンルームが多くなりますが、中心部から少し離れれば駅から近くて築10年以内の物件でも3LDKまで借りることができます。

また間取りが広くなる分家賃も高くなるので、単身者であれば間取りを1LDK程度に抑えれば、築年数の新しいデザイナーズ物件などにも手が届き、インテリアや家電に拘わって生活することも十分可能なので、年収500万円以上の女性は自分のライフスタイルにふさわしい部屋に住むことができると言えます。

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1-4.どんな生活ができるの?

独身の一人暮らしで年収500万円もあれば、都内でも広めの部屋を借りることができ、特に節約をすることなく余裕をもって毎月の生活費をやり繰りすることが可能です。趣味にお金を使うことも余裕でできますが、お金のかかる趣味やさらに無駄な出費を抑えれば、毎月6万円以上の貯金も可能となります。

さらに趣味や習い事のほかに、外食を頻繁にしたとしても、一定の貯金額を毎月貯蓄しながら、ゆとりを持った生活ができます。これらのことからも、年収500万円の女性たちは、たとえ支出を控えなくとも、住まいもプライベートも金銭的なゆとりを持ちながら、、悠々自適に高い生活レベルを保つことができるということが分かります。

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2.年収500万円以上稼ぐ女性の割合と人数はどれくらい?

国税庁が2017年に調査した民間給与実態統計調査によると、年収500万円以上稼ぐ女性の割合は日本全国の女性給与所得者のうちわずか8.6%で、人数に換算すると155万5千人という結果になりました。

人数 全体の割合
500万円超 600万円以下 816,000人 4.5%
600万円超 700万円以下 371,000人 2.0%
700万円超 800万円以下 202,000人 1.1%
800万円超 900万円以下 101,000人 0.6%
900万円超 1,000万円以下 65,000人 0.4%
合計 1,555,000人 8.6%
出典:国税庁:民間給与実態統計調査結果

年収500万円超 600万円以下の女性だけを見ると、81万6千人という数字から一見大勢いるように見えます。しかし日本で働く給与所得女性全体を100%とすると、その割合はわずか4.5%とごく少数で、また600万円超 700万円以下の割合は2.0%、700万円超 800万円以下の割合は1.1%とさらに減少し、800万円超1,000万円以下の割合となると全体の1%を切る結果となりました。

また転職のDODA(デューダ)の集計では年収500万円を超える男女全体の割合は20代で9%、30代では36%ということからも、若くして女性が年収500万円以上稼ぐことはいかに難しいことかが分かります。

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3.年収500万円以上稼ぐ女性の特徴とは?

年収500万円以上稼ぐ女性には共通して次のような特徴が挙げられます。

  • 合理的かつ論理的な考え方ができる
  • 年収500万円以上稼ぐ女性たちは、常に無駄がなく効率的に物事をこなすことを優先しています。仕事だけでなく、私生活においても自分の大切にしている事を軸として人生設計を考え、決して無理をしないことも特徴です。また考え方も論理的です。事実に従った論理的思考で秩序立てて考えることができるので、感情に飲み込まれることなく建設的に仕事を進めることができます。

  • 周囲に配慮しながらも自分の価値観持つことができる
  • 会社組織で働く上でよく重要視されるのが「コミュニケーション力」と言われるものです。会社においてのコミュニケーションとは、分かり合えないという前提を理解した上で自分の態度を明確に示せることです。そのため、年収500万円以上稼ぐ女性たちは、周囲に配慮しながらも相手の反応を恐れず、自分の思いをしっかり伝えることができます。

  • その仕事に打ち込むことができる
  • 年収500万円以上稼ぐ女性たちはみな、その仕事に打ち込むことができています。年収500万円以上の仕事の多くは労働時間も長いため、打ち込むことができなければその仕事で成果を上げることはできません。そのため年収500万円以上稼ぐ女性たちは「興味の高い業種かつ適性の高い仕事」に就いているケースが多いと言えます。

  • 長く働ける企業に勤めている・同じ職種で長く働いている
  • 勤務年数が長ければ誰でも年収500万円以上稼げるようになるわけではありませんが、弁護士や公認会計士などは経験年数が給与に反映されやすいので、職種によっては長く働ける企業に勤めていることが重要である場合があります。また年収500万円以上稼ぐ女性たちの多くは専門職に就いているので、例え転職した場合でも同じ職種にキャリアアップ転職し、さらに条件のよい環境でより高い年収を得ています。

  • 知識や技術の習得を苦としない
  • 年収500万円以上稼ぐ女性たちは、常に自分のキャリアアップやスキルアップを将来的なビジョンとして持っています。そのため知識や技術の習得を苦とせず、積極的に新しいことにチャレンジしていることが特徴です。

  • オン・オフの切り替えが器用・時間の使い方が上手である
  • 年収500万円以上稼ぐ女性たちは、仕事モードの時はフル回転で仕事をこなします。彼女たちは1日のうちほとんどの時間を仕事に費やしているので、貴重な自分の時間を有意義に過ごすために、仕事が終われば即座にプライベートモードへ早変わりするといった器用さも持ち合わせているのが特徴です。仕事の時は仕事に集中し、遊ぶときは思いっきり遊ぶというようにオン・オフを上手く切り替えられるのでもどちらもバランスよくこなします。

  • 自分に自信を持っている
  • 年収500万円以上稼ぐ女性たちは、みな自分に自信をもっています。自分の考えに従い選択してきた蓄積が今の自分であるということをはっきりと理解しているので、どんな状況も決してネガティブにとらえることなく、今自分のチャンスとポジティブに捉え、前向きな対応や対策を考えることが出来ます。そしてその姿勢が周りにも伝わりさらに信頼を得る結果となり、自ずとキャリアアップのチャンスにつながるのです。
このように年収500万円以上稼ぐ女性たちはみな行動的で何事にも積極的に取り組み、パワフルでポジティブであることが特徴です。

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4.年収500万円以上稼ぐ女性になるには?

女性が年収500万円以上稼げる職業が分かったとしても、弁護士や公認会計士のように国家資格を取得しなくては就けない仕事であったり、投資銀行業務にしてもやってみたいからと言って誰でもすぐに就ける訳ではありません。

そして年収500万円以上の女性たちも最初から高い年収であった訳ではありません。人の何倍もの量の仕事をこなしながらコツコツと努力を積み重ねて今の地位にいるはずです。そのためまずは年収500万円以上稼ぐ女性の特徴を真似して、意識や行動を変えてみることから始めてみましょう。

また年収500万円以上の女性はいずれも専門職であることが特徴です。最初から年収500万円を目指すのではなく、まずは年収400万円を目指せる専門職に就くのも一つの方法です。近年女性にとって、専門的な技術が求められる職業が大変人気があります。

専門職で年収400万円以上稼ぐことを目指すためには、転職してキャリアアップをするのもおすすめですが、いくら年収が高い職業だからといって必ずしも自分に合うわけではありません。そのため、自分の適性を考慮しながらどのようにして年収をアップしていくのか?今後のキャリアプランをしっかりと考えた上で、年収アップが実現する可能性が高い転職先を選択しなければなりません。

今は女性も自立して働く時代。そんな中「手に職を付けて働きたい」と考える女性が増えていますが、時代や年齢を問わず長く働くことができるCADオペレーターの仕事はまさに女性にとってうってつけの職業。将来設計を目指せば年収500万円も目指すことも十分可能なうえ、派遣であっても平均時給が1600円以上なので、結婚後も時短で効率よく働くことができるんです。

とはいえ、専門技術を習得するには時間もかかる上、転職活動は予想外にお金もかかるものですよね。そんな時は就職支援付きの無料CADスクールに相談してみるのもおすすめです。未経験の方でもゼロから無料でCADの技術を学ぶことができるので、はじめての方でも安心して通っていただけますよ。さらに専門職への就職にも強いので「スキルを身に付けたはいいけど仕事先がない…」と悩む心配もありません。

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「手に職」を付けて働く専門職にはさまざまな職種があります。以下の記事を参考に、人気の仕事や転職を成功させる秘訣をチェックしてみましょう。

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5.まとめ

東京で快適な生活をするには年収500万円が最低ラインだと言われることからも「年収500万円」というのは多くのビジネスパーソンにとって一つの壁となっています。これからますます女性が活躍する時代といわれていますが、女性が年収500万円以上を稼ぐにはまだまだ難しい現状です。

また結婚や出産というライフイベントがあっても仕事を続ける女性が増えている現在、まずはこれからずっと長く働けるような職種を見つけることが大切です。そして自分を活かせる専門職で年収400万円を目指し、女性が活躍しやすい環境で働くことを考えながら、最終的に年収500万円以上になるように目標を定めることが年収500万円以上稼げる女性になる近道かもしれません。

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