【最新】CAD未経験者が有利に就職するには?気になるポイントまとめ

【最新】CAD未経験者が有利に就職するには?気になるポイントまとめ

家、自動車、洋服、家電、スマートフォンなど、私たちの身の回りにあるあらゆるものはCADを使って設計されています。こうした背景からもCADを扱う仕事というのは世の中にたくさんありますが、いざCADオペレーターになると具体的にどんな業界で活躍できるのでしょうか?また実際の手取り額や、就職や転職に年齢制限はあるのか?そしてCAD未経験者が有利に就職する方法などについて、今みなさんが最も気になる情報をまとめました。

1.CADオペレーターの就職先はどんな業界?

CADを使ってあらゆるものが設計される通り、CADオペレーターが活躍する業界も多種多様です。ではCADオペレーターという仕事はどんな業界を就職先として選ぶことができるのでしょうか?

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1-1.建築・土木業界

建築とは建物や住まい全般に携わる分野のことです。そして、建築・土木業界は、設計する対象により土木・建築・住宅に分かれます。

土木CADオペレーターは、橋梁や歩道橋、トンネルや堤防や高速道路などの設計や補修を行います。主な取引先は国なので、景気によって仕事が左右されにくいのが特徴です。

一方、建築CADオペレーターは、マンション、オフィスビル、大型店舗やショッピングモール、学校や病院などの大型建設物の設計を行います。 主な企業は大手ゼネコンがそれに当たります。

そして住宅CADオペレーターは、個人住宅やアパートなどの小規模住宅を主に設計します。主な企業はハウスメーカー、工務店、設計事務所です。

また建築CADオペレーターの仕事は、直接建物の構造にかかわるものだけでなく、電気の配線図や水道の配管図などの作成も業務の一つです。

近年、建築業界ではRevitなどのBIMソフトも多く使われていますが、最も使われている建築系CADはAutoCADです。また配線や配管などは図面も特殊であるため、効率よく設計できるT-fasなど専用CADも多く使われています。

参考記事:
建築と土木の違いとは?役立つ資格も紹介
建築CADとは?|図面種類・ソフト・資格・求人事情を簡単解説
土木CADとは?|図面種類・ソフト・資格・求人事情を簡単解説
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1-2.家具・インテリア業界

家具・インテリア業界では、主に建物の内装に関する設計が行われています。そして、家具業界の企業は、主に家庭用家具とオフィス家具の2つに分けられます。

家庭用家具メーカーのCADオペレーターは食卓テーブルや椅子、ソファやローテーブル、チェストやテレビ台など、私たちが日常で使う家具の製造にかかわるデザインや設計を行っています。

一方、オフィス家具メーカーのCADオペレーターは、デスクやワークチェア、ファイリングキャビネットや書庫などの製造や設計だけでなく、家具を売るためのオフィスの設計図やレイアウト図面の作成も行います。

またインテリア業界のCADオペレーターは、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターの指示のもと、室内の壁や床を選定したり、照明デザインやインテリアコーディネートなどの内装設計の補助を担います。

近年は新築よりもリフォームを行うリノベーション物件が多いことから、内装系のCADオペレーターは求人数も増加していることが特徴です。

内装設計会社やデザイン事務所は、主にベクターワークスを採用している企業が多いですが、大手家具メーカーなどはAutoCADを導入している企業も多く見られます。

参考記事:
業種未経験でも取得できる!インテリアコーディネーター資格とは?
女性の就職・転職に有利!今注目の「キッチンスペシャリスト資格」とは?
憧れのインテリア業界で働きたい!家具・インテリア業界の売上最新ランキングから役立つ資格まで徹底解説

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1-3.自動車・航空業界

自動車・航空業界では、文字通り、車や飛行機に関する設計が行われています。

自動車・航空業界のCADオペレーターは、大手メーカーが開発する航空機や自動車、プラントなどの部品作りのための機械設計業務に携わります。

この業界のCADオペレーターは、設計担当者が考えた仕様を、工場などの製造現場に正確に伝えられるよう、指示書通りの図面を作ることが主な仕事です。

そのためCADオペレーター自らが設計することはまずありませんが、車や飛行機を世の中に出すために必要な重要な役目です。

この業界ではCATIAなどの3DCADがメインとして使われます。そのため仕様書などを見て3Dをイメージしながらモデリングできる技術も必要です。

近年、特に航空業界では、アジアで航空機輸送のニーズが高まっていることから、市場の拡大に世界中の企業が注目しています。

こういった理由から、今後20年間は航空機は増産が見込まれているため、これからの成長産業の一つであると言われている将来性のある業界です。

参考記事:
機械CADオペレーターになるための基礎知識や仕事内容など解説

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1-4.精密機器・家電業界

精密機器業界では、携帯電話やスマートフォン、タッチパネルの液晶やパソコン部品、そして検査装置や分析機器など、さまざまな電子部品を含む機器類の設計が行われています。

家電業界は、ご存知の通り、わたしたちの身の回りのあらゆる家電製品全般の製造と設計が行われています。

近年、電子機器市場では、あらゆる商品の小型軽量化が進んでいることから、製品を均一に製造する「金型」と呼ばれる型に対し、より細かな精度が要求されるようになっています。

さらに、毎年目新しい新機種を開発するスマートフォンメーカーなどは「ほかの企業より1秒でも早く金型が欲しい」といった意見やニーズもあることから、この業界では年々機械加工 のCADオペレーターの需要が高まり始めています。

そしてこの業界も近年3DCADを主に使う企業が増加しつつあるため、手描きの図面や2D図面を3D図面にデータを描き起こすという業務も増加しています。

そのため、まずはトレースから始めたいという機械系CADオペレーターにとってはうってつけの業界と言えるでしょう。

参考記事:
2DCADと3DCADの違いは?

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1-5.アパレル・福祉・ジュエリー業界

アパレル系業界では、衣服を作るためにCADが使われています。

この業界のCADオペレーターはアパレルCADと呼ばれる服飾デザイン専門のCADを操作してパターンと呼ばれる型紙を作図します。

また福祉業界では、近年の高齢化社会に伴い、高齢者の多い介護関係の現場を中心に、バリアフリー設計へのリフォームが急増しています。

この業界では「福祉住環境コーディネーター」の資格を取得した建築士や設計士やCADオペレーターたちが、こうしたニーズに応えるべく、建築知識を医療・福祉現場で活かして活躍しています。

そしてジュエリー業界でも、近年CADによる設計が広まりはじめました。

これまでジュエリーのデザインは主に手描きで描かれていましたが、一定したペンの太さで正確に作図でき、作業効率も上がることから、近年ジュエリー業界でもCADが普及するようになりました。

またジュエリーCADを使うと、2Dのデザイン画をそのまま3Dデータに変換することができるようになったということも、大きな理由です。

ジュエリー業界もCADを導入したことで、2Dに描き起こしたデータをあっという間に3Dプリンタで立体出力も可能に。

そのため、これまでのように時間をかけることなく製造や加工ができるようになり、加工技術の手間を省いた効率的な製品設計が実現しました。

このようにCAD技術者として、CADオペレーターが活躍できる業界は、分野を問わずたくさんあります。

参考記事:
【アパレルCAD】パタンナー、グレーダー、マーカーを目指してる方に簡単解説

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2.就職先は海外という選択肢も

設計業界では、近年CADオペレーションの業務を海外にアウトソーシングすることでコスト削減を図る企業も増えています。

しかし日本国内で製造・建設する図面を海外で設計するには、英語が話せることが大前提です。

なぜなら日本の仕様を現地の方に説明しながら設計を進めたり、逆に日本の設計者に現地の方たちの意志を伝えながら正確に業務を進めるためです。

そして海外向けの図面作成には英語の知識も必須です。

そのうえ企業方針によっては、CADの言語も図面の言語も全て英語表記という場合もよくあるので、単に英語が話せるだけでなく同時に読み書きできるスキルも必要です。

近年、日本の大手ゼネコン企業は、タイやフィリピンなどのアジア諸国に、日系企業の工場や研究施設建設のための拠点を置き、現地の方たちと英語を使ってコミュニケーションを取りながら日々設計業務を行っています。

こうした背景から、海外赴任のCADオペレーターの求人案件は年々増加しています。

そのためこのような業界ニーズの変化に合わせて、大手企業では英会話の習得を含めた技術研修が盛んに行われています。

さらに研修後は、海外の最先端部門に着任できることが約束されているため、現在CADオペレーター出身の男性たちがキャリアアップを図るチャンスとして、将来の選択肢の一つとなっています。

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3.就職後のお給料は手取りでいくらぐらい?

実際にCADオペレーターとして働き始めた場合、一体どれくらいの手取り額をお給料としてもらえるのでしょうか?

社会保険に加入している場合、一般的な手取り額は以下の計算方法で金額が決まります。

手取り額=[支給額]- [所得税住民税社会保険料 – (介護保険料) – 厚生年金雇用保険]

この計算式に実際の給与額を当てはめれば、正確な手取りは算出できますが、基本給×0.8をすればだいたいの手取り額を知ることができます。

こちらは雇用形態別に見た、CADオペレーターの平均給料と手取り給料の一覧です。

雇用形態 平均給料 平均手取り額
正社員CADオペレーター 30万5166円 24万4132円
派遣CADオペレーター 24万653円 19万2522円
アルバイトCADオペレーター 17万6823円 14万1458円

またCADオペレーターという仕事は、扱うCADが2DCADなのか?3DCADなのか?またCAD-CAMなのかによっても給与額が異なります。

そしてさらに年齢や業界、該当エリアやスキルによっても額面に大きな差が出てくるのも特徴です。

CADオペレーターは専門職だけに、資格手当が貰える場合もありますが、年収や給与情報についての最新データは、以下の記事に詳しく書かれています。また他にも、女性の平均年収事情や、女性が稼げる職業についての記事も是非参考にしてみてください。

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4.CAD未経験者の就職に年齢制限はあるの?

CAD未経験者がCADオペレーターとして就職するにあたり、法律的には特に年齢制限は設けられていません。

しかし現実的には、例えば35歳からCAD未経験者として就職を目指したとしても、ただCADが操作できるだけというのでは条件的に少々難しいかもしれません。

なぜなら同じ未経験者という条件であれば、企業としては年齢の若い25歳の新人を育てた方が会社にとって将来性があるためです。

こういった理由から、30代半ばで未経験者としてCADオペレーター職に就くことを希望するのであれば、CAD操作だけではなく設計や図面についてもしっかり学んでおくことは必須です。

また製図知識だけでなく、ワードやエクセルのスキルも身に付け、事務や総務など他の業務と兼任できるCADオペレーターのポジションを狙って就活するのも一つの手です。

ただし、派遣社員やアルバイトであれば30歳を過ぎてもCADオペレーター未経験者として就業する方も実際にたくさんいらっしゃいます。

そしてCADオペレーターの場合、派遣社員でもほかの職種に比べて時給や待遇が好条件である求人情報が多数あり、現在アラフィフ世代の女性もたくさん活躍されています。

なにより生活と仕事両立させながら、自分のライフスタイルに合った条件で年齢を問わずに働けるのも女性CADオペレーターならではの魅力です。

そのため35歳以上で新人CADオペレーターを目指すなら、まずは未経験者歓迎企業の派遣社員や紹介予定派遣を目指したほうが現実的であると言えます。

これからは、女性も自立して手に職を付けて働く時代です。未経験から手に職を付けて働きたいたいと考えている方は以下の記事も参考にしてみてください。

参考記事:
未経験から「手に職」を目指す時代に|2020年に向けた女性の働き方とキャリア需要の変化とは

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5.CAD未経験者が有利に就職するには?

では実際に、CAD未経験者の方たちが、少しでも有利に就職や転職するにはどのようにすればよいのでしょうか?ここではCADでの就職を検討しているみなさんに向けて、より具体的な方法を解説していきます。

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5-1.CAD初心者の就職に有利な資格は?

初心者の方が有利に就職するための選択肢の一つに資格取得があります。

CADの資格試験にはいくつもの種類がありますが、中でも「2次元CAD利用技術者試験基礎」と「建築CAD検定試験 3級」は特におすすめです。

詳しい理由や、資格の詳細については以下の記事に記載がありますのでこちらをご参照ください。

参考記事:
CAD初心者必読!目指せる仕事や資格は?無償CADや学び方など
【CAD資格】CADオペレーターの就職におすすめな資格30種類を紹介

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5-2.職業訓練校で学ぶことはCADの就職に有利?

無料でCADを習得できる方法に公共職業訓練校やポリテクセンターに通うという選択肢があります。職業訓練校というと男性が通うイメージがありますが、実際には女性の受講生もたくさんいます。

そして授業は少人数制で、実習には女性が受講しやすく配慮されています。

また専門のベテラン講師による、基礎から実務に生かせる応用までのきめ細かな指導を受けることができるのも魅力です。

CADの操作を学べる講座は座学のみのコースもありますが、中でも人気があるのは「建築CADリフォームコース(住宅リフォーム技術科)」です。

このコースは、業界未経験者の方たちが建築関連業種への再就職に向けての基礎を築くための専門コースとなっています。

そのためCADの操作技術だけでなく、主に木造住宅を中心とした建築に関する知識・技術を習得し、設計から施工まで一貫した訓練を受けることができます。

近年、高齢化社会へ対応するため建物の安全性を見直したり、大きな地震に備えた耐震補強など、時代のニーズに合わせたリフォーム物件が急増しています。

こうした背景から、建築業界ではリフォームに関する知識や技術を持ったCADオペレーターの求人が年々増えつつあります。

そしてこのコースの受講期間は6か月間ですが、その期間は学校のように朝から夕方まで授業があるため、日中ほかの仕事をすることはできません。

しかし卒業後の就職率は過去3年で平均86.3%と高いことから、CADの就職に有利であることは間違いないでしょう。

参考記事:
AutoCADを無料で学ぶ方法とは?

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5-3.CAD未経験者が独学で就職することは可能?

結論を言えば、まったくの未経験者の方が、CADを独学で身につけることは決して不可能ではありません。

しかしCADは他のソフトと違って独特な方法で操作をするので、慣れるまでは少し時間がかかってしまう可能性があること、そして専門知識もある程度覚える必要があります

またスムーズにCADを操作をするためには毎日学習時間を決めて、日々手を動かしながらコツコツ練習する必要もあるため、独学で学んで就職まで成功させるには相当な根気と努力が必要です。

以下の記事に、実際に独学でCADを習得し、現在も現役でCADオペレーターとして活躍されている先輩CADオペレーターのインタビューがありますので是非参考にしてください。

参考記事:
インタビュー「独学でAutoCADを習得し2ヶ月後にはCADオペレーターに」

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5-4.CADの就職支援を行ってくれるスクールはある?

CADの専門学校やオペレーター養成講座などのCADスクールに通えば確実に有利に就職できるのかというと、決してそういうわけではありません。

以下の記事に、CADスクールの料金や選び方のポイントなどをご紹介していますが、いずれも高額な受講料がかかってしまうことが多いため二の足を踏んでしまう方も多いはずです。

CADの仕事は一般的に実務経験者を優遇して採用する傾向にあることは間違いありませんが、中にはCADを全く触ったことすらない未経験者の方を採用し、CADの操作や図面の読み方にいたるまで一から教えてくれる企業も稀にあります。

ですが、そうした案件はごくわずかで、よほど運とタイミングが良くないと巡りあうことは難しいでしょう。そのため一番のおすすめは、就職支援サービスが付いたCADスクールに通うことです。

そして、中にはなんと受講料も就職支援もすべて無料のスクールもあるんです。

こうしたスクールに入学すれば、CADの基礎知識をしっかり身に着けたうえで、専門家がその方に合った就職先を紹介してくれるので、就業後のミスマッチも少なく長期間安心して働くことも簡単に叶います。

未知の業界へ転職することは時に心細く、そしてとても勇気がいることです。しかしCADの業界に精通した就職専門家の支援があれば、業界未経験者の女性でも安心して専門職に就くことができるでしょう。

参考記事
CADスクール選びのポイント|講座・料金比較・就職など徹底調査

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6.まとめ

どんな業界であっても未経験者として転職する場合、仕事を覚えて慣れるまでは3か月~半年はかかります。それはCADオペレーターも同じです。

思うように手が動くようになるまでは最低でも半年、図面が読めるようになるには1年程度はかかるかもしれませんが、女性がCADを使えるようになると、仕事の選択肢はぐんと増えます。

そしてCADは専門職であることから、一度手に職を付けてしまえば、結婚や出産後も長く安定して働くことが可能です。

またCADオペレーターは、2Dの図面を描く設計やデザインだけではなく、3Dの立体造形物を作るモノづくりなど、実は仕事の選択肢も豊富です。

以下の記事を参考にしながら、興味がある分野のCADだけでなく、幅広くCADソフトについて知っておくと考え方やキャリアプランの幅も広がり、さらに就職を有利に進めることができるはずです。

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